豊かな自然環境に恵まれた敷地は、木立に囲まれた傾斜地。その地形を生かしたスキップフロアの室内は、立体的で開放感に満ち溢れている。四季の移ろいと向かい合う静謐な居住空間。そこに身を置くだけで心が癒される。

四季折々の自然に寄り添える大きなテラス

南に傾斜した敷地に合わせ、大きなテラスと開口部を設けた。テラスは間口約10m、奥行き約3.6mの広さがあり、アウトドアリビングとしてゆっくり過ごせる場所だ。

傾斜地の高い位置に設けられたエントランスフロア

敷地の高い場所にあるエントランスフロア。戸外の景観を引き立てるため、足元には色味を抑えたグレーのタイルを貼った。室内は仕切り壁を最小限にとどめ、視界を大きく確保。

エントランスからスキップでつながる開放的なリビング

家族の居場所となるLDKは約33畳の大空間。勾配天井には木目柄のクロスを貼り、屋外の軒裏と連続するような意匠に。テラス窓の上にも高窓を連ね、内外の一体感を演出した。

テラスとつながり、オープンエアーで食事が楽しめるダイニングキッチン

キッチンは内装に溶け込むようにグレーの石目調のタイプを選択。キッチンカウンターにはスツールを合わせた。まるで山の中のホテルのような心地よい空間となった。

リビングの上には、さらにスキップでつながるくつろぎフロアが

家中が全て見渡せるよう視界を大きく確保。床面のレベル差を変えながら、和室やスキップスペースを同じ床仕上げでつないでいき、空間の連続感を演出している。

一番高い位置に設けた、茶室風の和室

和室は茶室風の設えで、二方向から襖が閉められるようになっていて、友人や親類などが訪れた時の宿泊スペースとしても活躍する。

緑いっぱいのピクチャーウィンドウがある階段フロア

和室の隣には階段フロアを配置。シースルー階段のイメージを生かして、フロアの一部をデザイン格子のガラスパーティションで仕切ったホームライブラリーが設けられている。

ボイス

数年前、この地に家族旅行に来て、「別荘を持つならここだ」と思い立ちました。見つけた土地は傾斜地でどんな建物が建てられるのか、イメージしにくかったのですが、三井ホームの担当者が「いい家ができます」と言ってくれたのでお願いしました。豊かな自然と一体になれるようなオープンな空間がいいですね。断熱性も高いので、寒い冬も薪ストーブの温もりが家じゅうに行き渡ります。思い通りの別荘ができました。今では友人が家族ぐるみで遊びに来てくれるようになり、交流の場としても楽しめています。