自然に恵まれた立地条件を生かし、癒しと落ち着きを演出。ゆったりとした優美なコーディネートの中に、静謐な和の空間も取り入れた。それぞれ趣の異なるくつろぎの場を、戸外の緑の景観が美しく彩る。
緑豊かな庭木に囲まれた外観。自然と馴染むエントランスは、どっしりとした風格を漂わせている。その横には LDK とつながるタイル敷きのダイナミックラナイも設けられた。
玄関ホールは階段スペースと一体の空間に。白い壁を背景にスケルトン階段がオブジェのように映える。ホール正面はリビング、右手の先は茶室へと続く。
手前は吹き抜けのある約14畳のリビング、その奥には約22畳のダイニングキッチン。そして外には2階までつながるラナイが広がる、大らかなやすらぎの場だ。
リビングのソファの背後には、オレンジ色の引き分け扉を設置。扉を開けると奥の和室を取り込むことができる。吹き抜けに面した2階ホールは、光と気配が行き交うようにした。
キッチンはコの字型に配置。カウンター部分では朝食をとることもできる。キッチンの壁面にはアースカラーのタイルを貼って、オープンな空間を引き締めた。
約6畳の和室は、来客の寝室などに使われ、茶室は奥様のお茶のお稽古事に。あえて暗めに設定した露地の先には明かり取りの地窓があり、窓越しに緑の景色を取り込んでいる。
2階は主寝室やゲストルームなどが配されたプライベートなフロア。各居室の壁にはボタニカルデザインの輸入クロスを貼り、ホテルのような高級感あふれる仕上がりに。
浴室には大理石調のタイルを用いてラグジュアリーな雰囲気を演出。豊かな緑を借景に、つい時間を忘れてくつろいでしまう、癒しの空間になっている。
現在は別荘として使っていますが、将来、仕事が一段落したら、こちらに移住することも考えています。ですから設計にあたっても、非日常的な雰囲気を楽しみながらも、日常的な生活も快適にできるような機能性も取り入れるようにしました。特に気に入っているのは、和室と茶室です。LDKとの間に町家の露地を思わせるような通路を設けて、和洋の境界としました。周囲の自然や庭の景観との一体感を味わえる建物になったと思います。
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