エクステリア
既存樹の槙や松を大切に残しながら、人の流れを考慮して設けた舗道の先に見えてくる客殿。中央が弓形で左右両端が反り返る伝統的な唐破風の玄関とし、格式を重んじた。その唐破風や銅板庇の鬼飾りなどの装飾は、和風建築ならではの技術。担当の設計士が宮大工や建築板金工と力を合わせ、実現させた。「こうした自由設計に感動しました。自社の技術や建材に留まらず、よい品や伝統の技を柔軟に取り入れながら、私たちの想いに応えてくださり、本当に感謝しています」とK様。隣に連なる3階建の庫裡も、客殿と同じ外壁、屋根瓦を用い、美しい調和に配慮。さらに境内の一角に新設した墓参者のためのトイレも、客殿と庫裡のデザインを踏襲している。