隣家に囲まれた敷地延長型の土地に計画されたのは、2階リビングのプラン。南に設けられたラナイから差し込む陽光が、オープンなLDKに広がる。開口部を巧みに配した設計提案により、採光や隣家からの視線を見事に克服して快適な住まいに。
前面道路からうかがえる外観は、アプローチの間口約2.3mから見える部分のみ。玄関の上の2階部分にはラナイを配して「抜け」を設けることで、圧迫感を軽減した。
隣家が接近している1階は日が入りにくいが、階段スペースを吹き抜け状にすることで、2階から取り込んだ陽光を階下にまで広げることができた。
2階のLDKは敷地の間口いっぱいに活用。床はオークのフローリング、キッチンは濃いグレー、クロスはホワイト系でコーディネートして差し込む陽光を明るく拡散させている。
南側のダイニングにはラナイ、その上部にはロフトを配して、吹き抜けも設けた。限られた空間を立体的に活用することで生活空間に広がりと奥行きをもたらすことができた。
日の当たりにくい北側のリビングには天窓を確保。さらに床から38.6cmの高さに小上がりを設けた。腰掛けたり、横になったり、と家族の心地よいくつろぎのスペースとなっている。
小上がりの横には、コンパクトながら、天井までのシェルフを設置した機能的な書斎を確保。籠り感があるので、ご主人はテレワークなどに利用されている。
トイレは洗面台も取り込んで広めの空間に。壁面にはモルタル柄のクロスを貼って、インダストリアルスタイルをイメージした内装に仕上げている。
ここにはもともと私の実家が建っていました。隣家との距離が近いこともあり、日が当たりにくく、日中も照明が必要なほどでした。そんななか、三井ホームが提案してくれたのは、季節ごとの太陽の高度や方向、隣接する建物の窓の位置まで考慮した、うまく「抜け」のあるプランでした。私は2階の小上がりが特に気に入っています。書斎のすぐ横なので、仕事が一段落したら、横になったりすることも。見上げれば天窓から夜空が見えて、いい気分転換になるんです。
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