ニュースリリース

2023.10.06
首都圏初の英国名門パブリックスクール
「Rugby School Japan」に
当社施工による無柱大空間の食堂棟が完成
~木造トラス※1の小屋組みで実現~

三井ホーム株式会社(本社:東京都新宿区、社⾧:池田明、以下、当社)は、インターナショナルスクール「Rugby SchoolJapan(以下、RSJ)」※2の食堂棟の設計施工を行い、完成したことをお知らせします。本物件は、三井不動産株式会社(本社:東京都中央区、社⾧:植田俊)が、公・民・学連携による「柏の葉国際キャンパスタウン構想」※3を推進させる新施設として、国立大学法人千葉大学柏の葉キャンパス内の敷地内に誘致したRSJ(2023年9月4日開校)の施設のうちの1棟です。

食堂棟外観
RSJ全体配置(写真中央が食堂棟)
【本物件の特長】
  • 主要構造の外壁RC造・木造トラスの小屋組みを現しにし、トラスの屋根を利用した無柱大空間の建築物
  • 文教施設の木造化に加え、「ZEB Ready」の認証を取得し環境に配慮したことで脱炭素社会の実現への貢献
  • 日本と英国の伝統と建築技術を融合した食堂棟

本物件は、千葉大学柏の葉キャンパスの歴史と環境を継承するべく、既存樹木を活かした配置計画とし、並木の稜線に調和したアーチ状屋根のデザインにより、学生が集う食堂として学校のシンボルとなるような印象深い建物となっています。南北軸を中心に、左右対称の平面計画は、伝統を重んじる学校の権威を表現し、外壁構造は鉄筋コンクリート造(RC造)の耐火構造とすることで、現しの木造トラス天井と無柱大空間を実現しました。外装においてもコンクリート打放し仕上げと杉板張りを組み合わせています。また、当社オリジナルのダブルシールドパネル※4や高効率空調機器の採用により、環境にも配慮した「ZEB Ready」認証を取得した文教施設となっています。当社は今後も中大規模建築物の木造化を推進することにより脱炭素社会の実現に貢献してまいります。

1. 本物件の特⾧

①主要構造の外壁RC造・木造トラスの小屋組みを現しにし、トラスの屋根を利用した無柱大空間の建築物
主要構造の外壁をRC造の耐火構造とすることで木造トラスの現し天井を⾧手方向の架構としダイナミックで開放的な空間を演出していますRC躯体、屋根を支えるトラス、カーテンウォールを構造的にそれぞれの特性を活かした設計とし、木造トラスの小屋組みはスパン約26m・最高天井高さ約8.1mとしており、ダイニングホールは525㎡の無柱大空間を実現しています。

杉板張りの入口
木造トラス

②文教施設の木造化に加え、「ZEB Ready」の認証を取得し環境に配慮したことで脱炭素社会の実現への貢献
本物件は、当社独自技術の屋根断熱構造材であるダブルシールドパネルや高効率空調機器を採用することにより、建築物省エネ法で国が定める基準の一次エネルギー消費量を50%以上削減することで適合するBELS評価の「ZEB Ready」を取得しています。

③日本と英国の伝統と建築技術を融合した食堂棟
本施設のデザインは「伝統と革新」をコンセプトとしています。英国の名門パブリックスクールのデザインを踏襲し、食堂内部のデザインは左右対称に配置し、教壇やテラスを設け空間に変化を与えています。また、天井部に見える木造トラスは木と鉄を組み合わせ、日本建築に多い木肌を出した塗装仕上げとはせず、イギリスの格式ある教会天井の様に黒系の塗装仕上げとしています。日本の建築技術と英国伝統デザインを融合した建物を実現しています。

食堂棟内観①
食堂棟内観②(左右対称の配置)

食堂棟建築概要

所在地 千葉県柏市柏の葉 6-2-1
施工主 三井不動産株式会社
設計施工 三井ホーム株式会社
建築面積 1,248.02㎡
延床面積 1,468.33㎡
構造 鉄筋コンクリート造 一部木造(屋根構造 木造トラス)
交通 つくばエクスプレス「柏の葉キャンパス」駅下車徒歩3分
三井不動産株式会社のニュースリリース https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2023/0915/
  • ※1 「トラス」とは、屋根組み等に用いられる三角形を基本単位とする骨組みを指します。
  • ※2 Rugby School International Limicted(英国法人)、一般財団法人 Rugby School Japan 設立準備財団(東京都千代田区、代表理事 FeiFei HU)、国立大学法人千葉大学(千葉県千葉市、学⾧:中山俊憲)およびCEAMS合同会社(東京都港区、CEO:Fei Fei HU)と推進して国立大学法人千葉大学「柏の葉キャンパス」内にて開校したインターナショナルスクール。英国の伝統ある名門パブリックスクール9校を総称した「ザ・ナイン」の1校の日本校。「ザ・ナイン」の開校は首都圏初、英国ラグビー校の海外進出2校目になります。
  • ※3 千葉県、柏市、千葉大学、東京大学、地元住民とともに、公・民・学連携による先端的で自立した街づくりを実装するべく、「国際的な学術・教育・文化空間の形成」を目標に掲げ、「世界最先端で活躍する人材を育成する基本的な教育環境を充実させる」2008年に策定した指針。
  • ※4 ビーズ法ポリスチレンフォーム(EPS)を芯材とし、広葉樹のチップなどを積層・圧縮した構造用面材(OSB)を両面接着したサンドイッチパネル。高強度・高断熱の当社独自技術の屋根断熱構造材。

三井ホームはMOCX GREEN PROJECTを推進します

https://www.mitsuihome.co.jp/company/mocx_green_project/
MOCX GREEN PROJECT とは、これまでに25万棟以上の木造建築をつくってきた当社が、さらなる木造建築の可能性を広げ様々な取り組みを通じて脱炭素に貢献していくプロジェクトです。

三井不動産グループのSDGsへの貢献について

https://www.mitsuifudosan.co.jp/esg_csr/
三井不動産グループは、「共生・共存」「多様な価値観の連繋」「持続可能な社会の実現」の理念のもと、人と地球がともに豊かになる社会を目指し、環境(E)・社会(S)・ガバナンス(G)を意識した事業推進、すなわちESG経営を推進しております。当社グループのESG経営をさらに加速させていくことで、日本政府が提唱する「Society 5.0」の実現や、「SDGs」の達成に大きく貢献できるものと考えています。また、2021年11月には「脱炭素社会の実現」、「ダイバーシティ&インクルージョン推進」、2023年3月には「生物多様性」に関し、下記の通りグループ指針を策定しました。今後も、当社グループは街づくりを通じた社会課題の解決に向けて取り組んでまいります。

参考
・「脱炭素社会実現に向けグループ行動計画を策定」
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2021/1124/
・「ダイバーシティ&インクルージョン推進宣言および取り組み方針を策定」
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2021/1129_02/
・「生物多様性方針を策定」
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2023/0413/

※なお、本リリースの取り組みは、SDGs(持続可能な開発目標)における6つの目標に貢献しています。

目標4
質の高い教育をみんなに
目標7
エネルギーをみんなにそしてクリーンに
目標11
住み続けられるまちづくりを
目標13
気候変動に具体的な対策を
目標17
パートナーシップで目標を達成しよう
SDGs
earth with good
首都圏初の英国名門パブリックスクール「Rugby School Japan」に当社施工による無柱大空間の食堂棟が完成pdf[PDF版]
本件に関するお問い合わせ先

三井ホーム株式会社 広報グループ: 03-3346-4649

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