日本でもアメリカのような生活がしたい。そんな夢を叶えてくれた理想のわが家。

ご自宅の中で一番のお気に入りというリビングで、くつろぎのひとときを過ごされている奥様。

50年ほど前、医学研究者だった夫のアメリカ留学が決まり、家族で渡米して暮らしていたことがあります。当時のアメリカの生活は本当に憧れで、食器や生活雑貨にいたるまで日本にはないものばかり。そのときに暮らしていた家はとても広く、幼かった娘が三輪車で自由に遊び回れるほどで、いつか日本でもアメリカのような生活ができたら、というのが私たちの夢でした。帰国後は長らく都内のマンションで暮らしていましたが、息子が生まれて手狭になり、娘が通う学校にも近いほうがいいだろうという親心もあって、現在の土地を購入したのです。三井ホームと出会ったのは偶然でした。その頃、新宿に住んでいた姉の家へよく遊びに行っており、帰りがけにたまたまモデルハウスを見つけ、素敵な佇まいに魅せられて中に入ってみたのです。広い室内は外国の家そのもので、これは私たちにぴったりだと思い、三井ホームで理想のわが家を建てようと決めました。思い起こせば、若かった頃にアメリカで暮らした経験が現在のこの住まいに生かされているのだと思います。

夫が海外の学会に出席するときは、私も一緒に連れて行ってもらいました。宿泊先のホテルでは、インテリアとか素敵な設えを写真に撮ったものです。それらはこの家を建てるときに参考としてかなり役に立ちました。夫は仕事や研究に専念する人で、家の中のことは私が任されていました。ですからこの家もインテリアも、すべて私の好みが反映されています。リビングダイニングや寝室はもちろん、キッチンなどもアメリカの家のようにゆとりある設計でお願いしました。おかげで今も本当に満足しています。

リビングダイニングにある家具はドレクセルです。新品でも時を経たような味わいがあって好きですが、高価な家具ですから、ひとつずつ買いそろえました。食器棚には毎年のわが家のクリスマスに欠かせない、お気に入りの食器セットが入っています。キャビネットには、陶器やガラスでできた器や装飾品など、外国製のスーベニアを飾っています。これらは海外の学会に出席する夫に同行した際に、渡航先で必ず何かひとつ購入しようと思い、いつしか増えてしまった大切な旅の思い出です。

食器や装飾品など陶器が好きなので、ダイニングの壁を飾る絵皿をはじめ室内のいたるところに陶器があります。玄関に花を生けた陶器の壺と台は、夫がスペインで購入してきたものです。アメリカの暮らしで慣れたせいか蛍光灯は明るすぎて好きになれず、室内は温かみのある照明を使っています。夫婦ふたり暮らしの今は広すぎるのでマンションに引っ越す話もありましたが、夫が毎朝、庭に来る小鳥に餌をやり、それらを眺めて朝食をとるという暮らしは何物にも代えがたい幸せを感じますね。