2023.04.20
木造5階建て特別養護老人ホーム「新田楽生苑」
第5回「COFI 木造建築デザインアワード」受賞
三井ホーム株式会社(本社:東京都新宿区、社長:池田 明)は、当社施工の木造5階建て特別養護老人ホーム「新田楽生苑」が、カナダ林産業審議会(COFI)※1主催の第5回「COFI 木造建築デザインアワード~Big&Tall Wood Challenge~」※2を受賞したことをお知らせいたします。

- 【受賞作品特長】
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- 地上5階建ての耐火建築物(1階:鉄筋コンクリート造、2~5階:木造(枠組壁工法))
- 5,700件を超える当社施工の木造施設建築の中でも国内最大級
- 炭素貯蔵量 1,774t-CO₂(スギの木35年生で7,116本に相当)でカーボンニュートラルに貢献
- 「木」と枠組壁工法の構造特性を活かし、利用者やスタッフにやさしく地域交流にも寄与する施設
【講評コメント】
4階建て※3の特別養護老人ホーム。従来の木造建築とは異なる四角い箱状の建物、こうしたシンプルなファサードは、これからの中層木造建築のイメージのひとつの選択肢となるだろう。これからの都市型の中層木造建築の提案として、木材を多用しながら敢えて木造らしさを消した2x4工法ならではの挑戦である。
審査員 腰原幹雄(東京大学生産技術研究所教授)
第5回「COFI木造建築デザインアワード」は、カナダ林産業審議会(COFI : Council of Forest Industries Canada)の主催により、木造建築の発展と普及促進を目的として開催されました。当社は、昨年第4回の同アワードにおいても、木造マンション「MOCXION INAGI(モクシオン稲城)」にて受賞しており、2年連続の受賞となりました。これまでにも、5,700件以上の医院・福祉などの施設建築物の実績があり、今後も、中層大規模建築物の木造化・木質化を推進し、木造建築の発展と普及促進に努めてまいります。
- ※1 カナダ林産業審議会(COFI: Council of Forest Industries Canada)について<公式サイト https://www.cofi.or.jp/>
- ※2 第5回「COFI 木造建築デザインアワード~ Big & Tall Wood Challenge ~」について<公式サイト https://kenchiku.co.jp/cofi2022/info.html#about_top>
- ※3 木造部分である2階~5階を示している。本物件は、1階鉄筋コンクリート造・2階~5階は木造枠組壁工法の5階建て
木造5階建て特別養護老人ホーム「新田楽生苑」受賞概要
■受賞部門 中層木造部門(4層以上で主たる構造が木造である建築物)
■建物概要
所在地 | 東京都足立区新田1丁目21番20号 |
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建築主 | 社会福祉法人新生福祉会 |
施設名称 | 特別養護老人ホーム新田楽生苑 |
URL | https://www.mitsuihome.co.jp/ withwood/jitsurei/case/048/ |
設計監理者 | 株式会社メドックス |
施工者 | 三井ホーム株式会社 |
延床面積 | 7,826.76㎡(2,367.59坪) |
規模・構造 | 地上5階建て 1階:鉄筋コンクリート造 2~5階:木造(枠組壁工法) 耐火建築物 |
工事工期 | 2021年3月着工~2022年8月完成 |


■物件特長
・炭素貯蔵量1,774t-CO₂(スギの木35年生7,116本分相当)でカーボンニュートラルに貢献
木造建築にすることで、建設時のCO₂排出量を大幅に削減しながら、当社試算で建物内に1,774t-CO₂もの炭素を長期間固定化することが可能となり、2050年のカーボンニュートラルの実現に貢献します。
・耐震性能の高い耐力壁
当社戸建ての標準的な2x6耐力壁を使用しており、特に耐震強度を高める必要がある部分には2x6耐力壁をダブルで配置しています。
・オリジナル金物タイダウンシステム「ロッドマン」の採用
通常3階建て以下で使用するホールダウン金物の10倍以上の強度を有する、当社独自のオリジナル金物タイダウンシステム「ロッドマン」を採用することにより、中層建築物木造化への課題を克服しています。
過去受賞例
■特別養護老人ホーム「花畑あすか苑」
■有料老人ホーム「あっとほーむ鎌倉山」
https://www.mitsuihome.co.jp/company/news/2018/0323.html
■木造マンション「MOCXION INAGI(モクシオン稲城)」
https://www.mitsuihome.co.jp/company/news/2022/0317.html
三井不動産グループのSDGsへの貢献について
https://www.mitsuifudosan.co.jp/esg_csr/
三井不動産グループは、「共生・共存」「多様な価値観の連繋」「持続可能な社会の実現」の理念のもと、人と地球がともに豊かになる社会を目指し、環境(E)・社会(S)・ガバナンス(G)を意識した事業推進、すなわち ESG 経営を推進しております。三井不動産グループの ESG 経営をさらに加速させていくことで、日本政府が提唱する「Society5.0」の実現や、「SDGs」の達成に大きく貢献できるものと考えています。また、2021年11月には「脱炭素社会の実現」、「ダイバーシティ&インクルージョン推進」に関し、下記の通りグループ指針を策定しました。今後も、三井不動産グループは街づくりを通じた社会課題の解決に向けて取り組んでまいります。
参考
・「脱炭素社会実現に向けグループ行動計画を策定」
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2021/1124/
・「ダイバーシティ&インクルージョン推進宣言および取り組み方針を策定」
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2021/1129_02/
※なお、本リリースの取り組みは、SDGs(持続可能な開発目標)における7つの目標に貢献しています。
- 目標3
- すべての人に健康と福祉を
- 目標7
- エネルギーをみんなにそしてクリーンに
- 目標11
- 住み続けられるまちづくりを
- 目標12
- つくる責任つかう責任
- 目標13
- 気候変動に具体的な対策を
- 目標14
- 海の豊かさを守ろう
- 目標15
- 陸の豊かさも守ろう


三井ホーム株式会社 広報グループ: 03-3346-4649