2022.03.17
木造マンション「MOCXION INAGI(モクシオン稲城)」
第4回「COFI 木造建築デザインアワード」受賞
三井ホーム株式会社(本社:東京都新宿区、社長:池田 明)は、当社設計・施工の木造マンション「MOCXION INAGI(モクシオン稲城)」が、カナダ林産業審議会(COFI)※1 主催の第4回「COFI 木造建築デザインアワード~ Big & Tall Wood Challenge ~」※2を受賞したことをお知らせいたします。


(北海道産トドマツを使用)
カナダ林産業審議会(COFI)の調べによると、カナダのブリティッシュ・コロンビア州では、近年建築物の木造化が急速に進み、2019年までの11年間に建設された 1~4 階建ての住宅の木造化率※3は実に 97%、5・6階建てにおいても 90%にのぼり、低層だけでなく中層の建築物においても木造化が浸透し定着しています。一方、我が国においても昨年 10月、公共建築物だけでなく民間建築物にも積極的な木材利用を促す「脱炭素社会の実現に資する等のための建築物等における木材の利用の促進に関する法律」が施行されるなど、CO₂排出量を削減し、人と地球環境にやさしい木造建築はますます注目を集めています。
受賞作品の木造マンション「MOCXION INAGI(モクシオン稲城)」は、オープン工法※4であるツーバイフォー工法を軸に、一般に流通する材料の組み合わせで構成した国内最高レベルの高強度耐力壁「MOCXwall(モクスウォール)」(壁倍率 30 倍超)を開発・採用するなど、我が国において希少な中層共同住宅の木造化促進に寄与する普及性の高いプロジェクトにより、木造マンションという新たなカテゴリーを生みだした点を高く評価いただきました。当社は、今後も中層建築物の木造化・木質化を促進することで、SDGs や脱炭素社会の実現に資する木造建築のさらなる普及と技術の発展に努めてまいります。
- ※1 カナダ林産業審議会(COFI: Council of Forest Industries Canada)について
カナダの林産企業によって組織されている非営利団体の連合組織。日本事務所は 1974年に開設され、主に枠組壁工法の普及・啓発活動を行っているほか、日本市場での木材需要全般の拡大や市場ニーズに適した製品の提供に向けさまざまな取り組みを行っている。
<公式サイト https://www.cofi.or.jp> - ※2 第4回「COFI 木造建築デザインアワード~ Big & Tall Wood Challenge ~」について
本デザインアワードは「中層木造」と「大型木造」の2つの部門を設け、日本国内において木造で建築され、デザイン・構造・意匠等において“Innovative & Inspire” な優れた8事例が 2022年3月10日に表彰されました。主催:カナダ林産業審議会(COFI) 協力:カナダ大使館 後援:国土交通省、(一社)日本建築学会ほか
<受賞作品 https://kenchiku.co.jp/cofi2021/> - ※3 住宅用建築物として建設された建物の総延床面積に対する木造の割合。
- ※4 建築物を建てる際、工務店や職人など、だれでも採用できるように一般に公開されている構造・工法のこと。
木造マンション「MOCXION INAGI(モクシオン稲城)」受賞概要
■受賞部門 中層木造部門 (4層以上で主たる構造が木造である建築物)
■建物特長
- 人と地球環境にやさしい建築資源「木」を活用した中層マンション
建設時の CO₂排出量を RC 造の約1/2に削減、炭素貯蔵量(CO₂換算)は約736.4t-CO₂、スギの木
(35 年生)に換算すると約 3000 本に相当 - 国内最高レベルの「高強度耐力壁(壁倍率 30 倍超)」、RC 造と同等の性能を有する「高性能遮音床システム」など、中層建築物木造化への課題を克服する普及性の高い独自技術を採用
- 住宅性能評価「断熱等性能等級4」「一次エネルギー消費量等級5」(ともに最高等級)を取得
BELS の「ZEH-M(Oriented)」の認証も取得し、一次エネルギー消費量を約 36%削減 - 住宅性能評価「劣化対策等級3」(最高等級)を取得し、75~90年の耐久性を確保
- 国産材も積極的に活用。一部床根太には信州カラマツ材、エントランスホールや軒裏の仕上材には三井不動産
グループの保有林(北海道)の間伐材(トドマツ)をふんだんに採用



所在地 | 東京都稲城市百村 1625-1 |
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交通 | 京王相模原線「稲城」駅徒歩3分 |
法定延床面積 | 3738.30㎡(1130.83坪) |
工法 | 木造枠組壁工法5階建て(1階 RC造) |
総戸数 | 51戸 |
設計 施工 | 三井ホーム株式会社 |
躯体パネル製造 | 三井ホームコンポーネント株式会社 |
デザイン アーキテクト |
株式会社アーキヴィジョン広谷スタジオ |
工期 | 2020年11月着工~2021年11月竣工 |


三井不動産グループのSDGsへの貢献について
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/esg_csr/
三井不動産グループは、「共生・共存」「多様な価値観の連繋」「持続可能な社会の実現」の理念のもと、人と地球がともに豊かになる社会を目指し、環境(E)・社会(S)・ガバナンス(G)を意識した事業推進、すなわちESG経営を推進しております。三井不動産グループのESG経営をさらに加速させていくことで、日本政府が提唱する「Society5.0」の実現や、「SDGs」の達成に大きく貢献できるものと考えています。また、2021年11月には「脱炭素社会の実現」、「ダイバーシティ&インクルージョン推進」に関し、下記の通りグループ指針を策定しました。今後も、三井不動産グループは街づくりを通じた社会課題の解決に向けて取り組んでまいります。
参考
・「脱炭素社会実現に向けグループ行動計画を策定」
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2021/1124/
・「ダイバーシティ&インクルージョン推進宣言および取り組み方針を策定」
https://www.mitsuifudosan.co.jp/corporate/news/2021/1129_02/
※なお、本リリースの取り組みは、SDGs(持続可能な開発目標)における6つの目標に貢献しています。
- 目標3
- すべての人に健康と福祉を
- 目標11
- 住み続けられるまちづくりを
- 目標12
- つくる責任つかう責任
- 目標13
- 気候変動に具体的な対策を
- 目標15
- 陸の豊かさも守ろう


三井ホーム株式会社 広報グループ: 03-3346-4649