耐久性 暮らし継がれる家を支える技術。

100年以上の年を経ても、変わらぬ美しさの枠組壁工法による邸宅

低含水率木材がもたらす耐久性

木材は繊維飽和点(含水率約28%)以下に乾燥させると、水の通り道であるピット(壁孔)が閉じ、煮沸しない限りピットは開きません。そのため、木材の中に水が浸入しにくくなります。三井ホームが主な構造材として使用しているKD材※1は、カナダの製材工場で含水率19%以下に乾燥させています。さらに、含水率が18%近くになると未乾燥材に比べ圧縮強度が約2倍になり、反りや変形の可能性が減少します。 ※1 建築用に人工乾燥させた木材(Kiln Dried材)

二重のシロアリ対策

木材を主食とするシロアリは、日本では2種類に大別。主に1階以下に被害を与える「ヤマトシロアリ」と建物全体に大きな被害を及ぼす「イエシロアリ」です。シロアリの被害を防ぐには、緻密な防蟻・防湿対策が求められます。三井ホームでは、床下全面をコンクリートで覆うマットスラブがシロアリの侵入を防ぎます。また、地域に合った適切な防蟻処理を行うことで、基礎下からのシロアリの侵入を徹底的に防ぎます。また、1階床土台にインサイジング加工及び加圧注入等による防腐・防蟻処理を行い、さらに基礎天端から+1mの構造材部分にまで薬剤処理を施しています。

インサイジング加工

防腐・防蟻剤の浸透をよくするために、木材の表面に細かい切込みを適度な間隔で入れる加工のことです。
適切なシロアリ対策(東日本地域仕様)

耐久性の高さは解体調査でも実証

築28年になる三井ホームの解体調査を行ったところ、壁内結露などは一切ありませんでした。建築時の仕様は、「BSウォール」などは使用していないにも関わらず、断熱材は新品同様で、躯体は健全そのもの。最新の素材を用いれば、さらに耐久性は高まります。

外壁~構造用合板は健全そのもの
築28年でも躯体は健全そのもの
断熱材も新品同様