ニュースリリース

2005.11.30
「ファイヤーブロックウォール工法」
木造の耐火構造で業界初の湿式外壁
オリジナル被覆材で外壁の風合い自由に

三井ホーム株式会社(本社:東京都新宿区、社長:中村良二)は、スチライト工業株式会社(本社:滋賀県栗東市、社長:岡本一義)と共同で開発した、オリジナルの材料によるツーバイフォー工法用の湿式外壁の耐火構造について、「ファイヤーブロックウォール工法」として実用化いたしました。12月3日(土)から寒冷地と沖縄を除く全国で、当社耐火建築における販売を開始いたします。これにより、建物デザインの幅を広げることができます。
「ファイヤーブロックウォール工法」は、木造の耐火構造としては業界初となる湿式外壁構造で、本年7月に国土交通大臣の耐火構造認定(一時間)を取得し、このたび実用化したものです。2004年4月に日本ツーバイフォー建築協会が国土交通大臣認定を取得したツーバイフォー工法による耐火構造認定では乾式材料のみとされていた外壁仕上げについて、今回の認定によりその制約がなくなり、湿式も可能となりますので、さまざまな風合いやデザインを表現することができるようになりました。
昨年7月以降、当社は24棟の耐火建築を受注しており、デザインの選択肢を拡げることで、さらに販売実績を伸ばしていきたいと考えています。
詳細は以下のとおりです。

1.「ファイヤーブロックウォール工法」の認定内容

認定番号:FP060BE-0022
認定取得日:2005年7月6日

  • ※ 内壁側は日本ツーバイフォー建築協会認定仕様です。
  • ※ 耐火被覆材の上に塗る湿式仕上げには認定上の制約はありません。
外壁総構成イメージ

当社は、湿式外壁として、通気性のあるオリジナルの防水フェルト(VFフェルト)とモルタルの塗り厚を均一にするフロートラス、吸水・収縮しにくいモルタル(ACモルタル)を採用した独自のBSウォール工法を、寒冷多雪地を除き標準採用しています。「ファイヤーブロックウォール工法」は、BSウォール工法におけるモルタル下地(20ミリ厚)のかわりに、専用の耐火被覆材を厚さ30ミリ塗るものです。耐火被覆材は石膏ボードよりも多量の結晶水を保有し、加熱時に結晶水が分解して温度上昇を抑制します。

2.販売地域

寒冷多雪地※1と沖縄を除く全国

  • ※1 住宅金融公庫の地域区分Ⅰ~Ⅲ地域

3.湿式外壁耐火仕様のメリットについて

建物のデザインについて、湿式仕上げのバリエーションを増やすことができるとともに、従来に比べ工事費が低減できます。

  • ※ 耐火建築の価格目安(延床面積50坪の場合)
  • 2階建て…70万円台から(消費税込)
  • 3階建て…80万円台から(消費税込)

4.(参考)オリジナル屋根工法の耐火認定について

当社は、本年4月に、注文住宅の屋根に標準設定している独自の構造断熱屋根パネル「ダブルシールドパネル」を下地材として使用した屋根工法に関する耐火構造認定も取得し、耐火建築において標準的に採用しています。
「ダブルシールドパネル」は、発泡ポリスチレンを芯材にOSB※2を両面に接着した断熱構造パネルで、高い断熱・気密性能と構造耐力を有しています。また、複雑な小屋組を必要とせず、断熱性能に優れていることから、勾配天井やロフトの設置が容易にできます。

<屋根工法の耐火構造認定>
認定番号:FP030RF-0110
認定取得日:2005年4月26日

  • ※2 OSB(オリエンテッド・ストランド・ボード)
    北米に自生し成長の早い、資源としてほぼ無尽蔵であるアスペンという広葉樹をチップにし集成した、環境に配慮した構造用面材です。

5.三井ホームの耐火建築実績について

昨年7月に営業を開始して以降、2005年11月現在、受注24件、竣工10件、プラン作成は80件超という実績です。受注の内訳としては、東京が15件と多くを占めます。また、専用住宅が18件、3階建ては11件でした。
当社では、防災を絡めたセミナーの実施や当該地域へのチラシ配布、モデルハウスでの耐火建築訴求などを推進しています。

この件に関するお問い合わせ先

三井ホーム株式会社
総務・広報グループ:03-3346-4649

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