土地活用をしたい。ただ、周りを見渡すと、築年数を重ねた住宅や利便性の悪い土地が、空き家、空き地として、「負動産」化している例も少なくない。せっかく土地活用をしても、「負動産」となってしまったら、本末転倒ではないか……初めて土地活用を検討するオーナーの正直な気持ちである。
では、実際のところは、どうなのだろう。一部の報道から、賃貸物件の供給が需要を上回っていると勘違いされる方も多いようだが、わが国においては近年、人口減にもかかわらず、未婚率のアップや高齢化による単身・夫婦2人暮らしの増加などから世帯数が増え、賃貸需要は高まっている。<図1>
また、賃貸アパート経営以外の有効な選択肢として、たとえば文教施設や医療・福祉関連施設といった地域貢献、社会貢献をも視野にいれた土地活用も、注目を集めている。ただ、この場合、土地利用を希望する側とオーナーとのマッチングをどう行うかとか、地域住民との融和をどう図るかなど、専門的な知識と経験が必要で、その点においては、賃貸アパート経営でも同様だ。
賢いオーナーがなすべき最優先事項、それは土地活用について様々な知見と経験を持ち、課題を共に解決してくれるパートナーを選ぶことなのかもしれない。
(YOMIURI BRAND STUDIO Creative Editor/Writer 二居隆司)
「遊休地や空き家を持っていて、それを有効に使いたい」「今後の相続対策のために節税をしたい」「相続に直面し、なんらかの手を打たないといけない」……。これから土地活用をしようというオーナーの想いは、千差万別だ。オーナーの数だけ、理由があるといえよう。
土地活用において豊富な経験をもつ三井ホーム株式会社 営業推進部 賃貸・用地グループ長の依田明史さんは、こう話す。
「最近のオーナー様の傾向として、『アパートだけを建てます』という方は、少なくなっているように感じます。賃貸アパート経営以外の土地活用も検討したいのだけれど、その答えがみつからず、迷っているオーナー様が多く見かけられますね。そういったオーナー様向けに弊社では、賃貸アパート経営以外のさまざまな土地活用の方法をご提案し、数多くの実績も残しています」
なにしろ、いざ土地活用をしようとすると、それなりの投資が必要となる。どういう用途で活用すればいいか、よくわからない。初めてのオーナーが、二の足を踏む気持ちはよくわかる。そういうときに頼りになるのが、三井ホームのような不動産活用のプロの存在だ。
「たとえば、賃貸アパート経営の場合ですと、建てた当初は問題ないとして、10年、20年と年数を経たときに、『継続して入居者が見込まれるのだろうか』『ローンが予定通り返済できるのだろうか』という不安をオーナー様は常に抱かれます。そうした不安に対して弊社の営業担当は、マーケティング調査から得られたデータを基にご説明し、オーナー様の不安をひとつずつ丁寧に解消するよう努めています。
弊社の営業担当は、三井不動産グループの一員として、オーナー様からの一層厚い信頼を寄せられています。その信頼にこたえるべく、建てて終わりではなく、その後の運営管理も含め、オーナー様の大切な資産をお守りするお手伝いをさせていただいています」(依田グループ長)
そうしたソフト面に加え、三井ホームにおいては、ハードの面でも強みを持っている。三井ホームの物件の多くは、床・壁・屋根の6面体をひとつ単位として空間を作る独自の「プレミアム・モノコック構法」に加え、これも同社オリジナルの優れた断熱性能と高い構造耐力を両立させた部材「ダブルシールド(DS)パネル」や、災害に強い複数の外壁部材を採用することによって、きわめて優れた耐震性・遮音性・耐火性・断熱性を実現しているのだ。
データでも裏付けられている。たとえば耐震性については、木造でありながら、建築基準法の1.5倍の耐震性を持つ住宅性能評価の「耐震等級3」を推奨、高遮音床仕様の「Mute(ミュート)50」では、RC造の新築分譲マンション(スラブ厚270mm)とほぼ同じ遮音性能を可能にしている。「業界トップクラスと言い切ってもよい高性能」と依田グループ長は、話す。<図2、3>
さらに、依田グループ長が冒頭に話したように、賃貸アパート経営以外の解決策を提案できるのが、三井ホームならではのセールスポイントのひとつだ。医療施設、介護関連施設、商業施設、保育所をはじめとした文教施設などで数多くの実績があり、とくに医療施設に関して評判が高いという。
「『ドクターズレントハウスR』というブランドで、オーナー様の所有する土地に医院を建て、ドクターに賃貸するという土地活用を行っています。長期賃貸借契約を結ぶことで安定経営が図れますし、エリアによっては、アパート経営より高い賃料を得ることもできます。また、地域貢献、地域活性化にも寄与することができます。
最初、こういったご提案をすると、ほとんどのオーナーの方が、『そのような土地の活用法があるのですか』と驚かれます。それに対して、医師不足や後期高齢者の増加などから、地域における医療ニーズが高いことをご説明しますと、『そういうことなら、もっと詳しく話を聞きたい』となり、そこから話が具体化してくるのです」
もうひとつ、三井ホームにおいて忘れてはならないセールスポイントに、「経年優化」というコンセプトがある。「経年劣化」ならぬ「優化」とは? 依田グループ長は、こう説明する。
「建物は、年数を経るとともに価値が落ちていくというのが一般的な考え方で、たとえばアパート経営だと、安く建てて、なるべく早く資金を回収するという方が比較的多いかと思われます。ただ、それだと、築年数をかさねればかさねるほど、入居者を確保しにくくなります。弊社がご提案しているのは、長期安定経営が可能な物件で、年を経ても古びない、むしろ街の景観にとけこみ、味わいのでる建物です。そのためには、必要な投資をしていただきます。高価値を維持したまま、長く使っていただける物件をご提供する――それが『経年優化』なのです。実際に、築年数をかさねた建物で、入居希望者が絶えない例をいくつもご紹介することができます」
「三井ホームは共同事業者であり、事業を行う主体はあくまでもオーナー様」というのが基本スタンスでもある。
「いくつもある建築会社の中から、オーナー様に弊社を選んでいただくため、建てる前の段階から、建てた後の運営サポートも含め、ご提案をさせていただいています。大事な局面において最終的な決断をくだされるのはオーナー様です。オーナー様が適切な判断をくだせるよう、その判断材料となる情報をご提供する。それが共同事業者である弊社の役割だと思っています。
かつては建物を建てるだけで、ある程度の収入が見込まれた時期もありましたが、いまは入居者や利用者の方のニーズを吸い上げ、必要な投資を継続して行っていくことがオーナー様に求められる時代になってきました。また、初めて土地活用を始められるという方も増えています。そういった方々に向け弊社は、万全のサポートをご提供できるだけの土地活用についてのノウハウと経験を持っていると自負しています」(依田グループ長)
あなたの大切な土地を「負動産」にしないためにも、まずは頼りになるパートナーとともに、賢いオーナーとしての第一歩を踏み出してみてはどうだろうか。あとを継ぐ大切な人たちも喜んでくれるはずだ。