三井ホームは長年にわたり技術革新を繰り返し、今まで以上の断熱性能を実現しました。外壁の枠組に使用する6インチウォールに充填する断熱材、そして、密閉度が高いプレミアム・モノコック構法が、外気温の影響をほとんど受けない超高断熱化を実現。また、壁内にふんだんに用いられた木材によりさらなる調湿機能が期待できます。室内をバランスよく換気し、調温・調湿することで、結露のない快適な室内環境を実現します。
外壁の枠組に2×6材を使用することにより、従来の約1.6倍の、より厚い140mmの断熱材が充填されます。その厚みのある断熱材と木材が、より高い断熱性を確保し、快適な暮らしと環境の負荷軽減、双方を満たします。
鉄骨やコンクリートは断熱性が低く、外気温を室内に伝えやすい構造材です。また、高断熱の構造でも、気密性が低いと壁内結露などの問題が生じます。これらの欠点を補う工夫が、構造材の外側を断熱材で覆う外張断熱工法です。しかし、プレミアム・モノコック構法は断熱性が高く、調湿機能を備えた木を構造材に使用した、密閉度の高いモノコック構造により、外張断熱の必要がない高断熱・高気密な住まいを実現しています。
断熱性が高い住宅は、健康に良い影響を与えます。新築戸建てに転居した全国2万人への調査では、健康状態の改善率が、断熱グレードに比例して高くなることが示されました。高断熱住宅は家中の温度差が少なく、ヒートショックや熱中症の危険を減らすことは知られていますが、もっと幅広い面から健康を下支えしています。
近畿大学建築学部長 教授 岩前 篤