INTERVIEWごはんのせんせい

毎日に欠かせない、いちばん身近な親子時間である「ごはん」について、
心と体にやさしい料理を提案する料理家・ワタナベマキさんに、お話を聞いてきました。

ごはんのせんせい:ワタナベ マキさん
料理家。祖母と母から受け継いだ料理の知恵や旬の食材の力を活かして、季節感のある料理、心と体にやさしい食事を提案する。小学生の息子と夫との3人家族。インテリアや収納のセンスにも定評があり、多くのファンをもつ。「また作りたくなる1週間献立ノート」「何も作りたくない日はご飯と汁だけあればいい」など著書多数。
親子で料理を楽しむコツってありますか?
子どもにとって、料理は遊びの延長みたいなこと。砂場あそびとか、粘土遊びと同じ感覚なので、楽しむこと自体は難しいことではないと思います。「こねてみて」「ちぎってみて」と頼むと、わりと気軽に楽しんでくれますよ。
料理が子どもに与える影響ってありますか?
料理ってモノづくりなので想像力も育つし、色々なものを食べることで、味覚も育ちます。でも、食育って、わざわざやらなきゃいけないことではないと思ってます。一緒に食材の買い物に出かけたり、旬の野菜を使って料理をするだけでいい気がします。スーパーでも食卓でも、春はアスパラ、夏はナスが多いとかおいしいと感じてもらうだけでいい。子どもの心に、その体験と味が記憶として残るので、わざわざ教え込むというよりは、勝手に育つものだと思っています。
「ごはん」の好き嫌い対策はありますか?
正直にいうと、2歳〜5歳の間は何しても食べないものは食べない(笑)。小学校に通ったら案外食べるようになるものは多いので、あんまりムリさせなくてもいいと思います。あと、栄養についても、私は3日単位で考えています。たとえば、1日目に外食したから、2日目は野菜たっぷりのスープを作ろうとか、2日間海藻を食べてないから3日目に出そうとか、3日単位で栄養のバランスをとるとラクですよ。一日で色々な栄養を摂らせようとすると、難しいですから。
子どもの接し方で気をつけているところはありますか?
先回りをして考えないようにしています。「これをしたら危ない」とか「このやり方では失敗する」とか、先回りして考えて注意してしまうと、子どもの意思が育たなくなるので、一度やらせるようにしています。料理っていちばん身近な失敗できるコトなのかもしれません。子どもが小さい頃、木の器も使ってましたが、陶器も使いました。それは、「器は割れるものだよ」と教えたかったのです。
共働き世帯が増えていますが時短術などはありますか?
あんまり作り置きし過ぎないほうがいいと思います。多くて1〜2種類。1週間分とか、しっかり作り置きしすぎると、それを「食べなきゃ」という重荷になったりします。料理って、時間をかけて作るのもいいですが、旬なものを買ってきて、茹でたり蒸したりして、塩かけるだけでも十分です。調味料だけちょっといいものを買っておけば、それもおいしく時短になりますよね。
これから親子で楽しく「ごはん」を楽しみたい方に
メッセージを。
食卓を囲んで、同じものを親子で食べるコトは、日常のしあわせのひとつです。料理とごはんは親子の絆を生むツールです。お弁当を作るのも、子どもへのメッセージになっていると思う。でも、毎日、完璧にしなきゃいけないものでもないと思います。私も疲れた日は、ごはんと具たくさんの汁物で済ませる日もあります。たまには気を抜きながら、ステキな食卓を作ってほしいです。

ごはんのせんせい:ワタナベ マキさん
料理家。祖母と母から受け継いだ料理の知恵や旬の食材の力を活かして、季節感のある料理、心と体にやさしい食事を提案する。小学生の息子と夫との3人家族。インテリアや収納のセンスにも定評があり、多くのファンをもつ。「また作りたくなる1週間献立ノート」「何も作りたくない日はご飯と汁だけあればいい」など著書多数。

暮らし博士のまとめ家事をラクにする住まいで、
楽しく、気楽に、楽々なキッチンライフを。

三井ホームの住まいは、キッチンを中心に家事をラクにする動線にこだわっています。効率的に料理やお片付けができるので、その分、親子の時間が深まります。また、オープンタイプのキッチンは、料理しながらでもリビングやダイニングにいる子どもの動きが目に入るので安心です。

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