2020.03.26
愛知県内初※1CLT※2採用の文教施設 完成
~林野庁「JAS構造材利用拡大事業」に採択~
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- 国産材(高知県産)のCLTを屋根全面(約480㎡)に採用。
- CLTの
現 し仕上げにより木のぬくもりを演出。 - 林野庁「JAS構造材利用拡大事業」に採択。
三井ホーム株式会社(本社:東京都新宿区、社長:池田明)は、枠組壁工法(ツーバイフォー工法)とCLTのハイブリッドによる文教施設「にじいろ保育園梅が丘」が3月16日に名古屋市内に完成しましたことをお知らせ致します。
本施設は、愛知県内の文教施設としては初めてCLTを採用した建築物です。約480㎡の屋根全面に5層5プライ(幅1.5m、長さ3~4m、厚さ150mm)のCLTを採用。その強靭さにより、勾配天井を活かした開放的な室内空間を生み出しています。また、CLTの耐火性の高さを活かし、外部の軒裏や室内ホールを“
CLTにはJAS認定の国産材(高知県産)を採用。壁面(枠組壁工法構造用製材)を含め、本建物の大部分にJAS認定材を採用していることから、本施設は林野庁「JAS構造材利用拡大事業」に採択されています。当社は、今後も環境負荷を低減するサスティナブルな循環型資源である「木」を活かし、人と地球環境にやさしい施設系建築物の提供に努めてまいります。
- ※1 内閣官房 CLT活用推進のための政府一元窓口(HP)内「CLTを活用した建築物一覧(令和元年.7.31現在)」による。
- ※2 CLTとはCrossLaminated Timberの略称で、ひき板(ラミナ)を並べた後、繊維方向が直交するように積層接着した木質系材料です。耐震性、耐火性、施工精度などに優れ、建築の構造材の他、土木用材、家具などにも使用されています。
- ※3 柱や梁にクロス等の仕上げをせずに構造材の「木」そのものを仕上げとして見せる手法。



施行中現場写真
枠組壁工法(ツーバイフォー工法)におけるCLT採用の背景
2010年に地球環境配慮の観点から「公共建築物等木造利用促進法」が施行されるなど、近年、中・大規模建築物における木材の利用が推進されています。そのような中、木造建築の可能性をさらに広げる新しい技術としてCLTの利用が急速に広まっています。
2017年には、国土交通省告示第867号における「枠組壁工法(ツーバイフォー工法)の床版及び屋根版にCLTを使用するための基準整備」が交付・施行され、同工法において、精緻な構造計算によらなくてもCLTを床・屋根の構造材として使用することが可能となりました。CLTは、耐震性・耐火性・断熱性などの高い基本性能を有する高性能なパネルであるとともに、工場加工による精度の高い構造材であることから工期短縮にも寄与します。
<にじいろ保育園梅が丘 概要>
- 所在地
- 愛知県名古屋市天白区梅が丘三丁目1701番地
- 主要用途
- 保育園
- 構造
- 木造(壁:枠組壁工法、屋根:CLT)
- 階数
- 平屋
- 延床面積
- 385.22㎡(116.52坪)
- 着工日
- 2019年11月29日
- 上棟日
- 2020年1月23日
- 竣工日
- 2020年3月16日
- 開園予定日
- 2020年4月1日
- 事業主
- ライクアカデミー株式会社
- 設計
- 株式会社三井ホームデザイン研究所・三井ホーム株式会社
- 施工
- 三井ホーム株式会社


下:保育室

三井ホーム株式会社 広報部 広報グループ: 03-3346-4649