ニュースリリース

2000.7.10
環境共生住宅認証
ツーバイフォー工法で認定取得

三井ホーム株式会社(本社:東京都新宿区、社長:高橋邦男)は、7月10日、かねて申請中だったツーバイフォー工法による環境共生住宅認定を、(財)建築環境・省エネルギー機構(IBEC)から「ECO Design(エコ デザイン)」の名称で、システム供給型により取得しました。これによりさらに高いレベルで環境共生住宅をお客様に提案していきます。

1.今回の認定についての概要

屋根と壁にRコントロールパネルを使用したダブルシールド工法については、4類型8項目の提案類型項目で既に環境共生住宅の認証を受けていますが、今回、同様の提案類型項目でツーバイフォー工法での認証を取得しました。
これにより必須要件である雨水の有効利用・地下浸透や敷地の緑化などの「立地環境への配慮」の要件さえ満たせば、次世代省エネルギー基準(提案類型I-(1))と建材のF1、E0を標準仕様(提案類型IV-(2))としている当社の大半の専用住宅は、いずれの工法でも環境共生住宅の認定を受けることが可能となりました。
なお、同時に、平成11年度に認定を取得したダブルシールド工法による環境共生住宅「ECO Design(エコ デザイン)」を「ECO Design DS(エコ デザイン ディーエス)」と名称変更しました。

2.当社の提案類型について

I.「省エネルギー型」に該当する提案

(1)より高度な熱損失の低減
次世代省エネルギー基準に基づく環境共生住宅の断熱・気密・換気仕様を満たす設計を行います。

(2)太陽エネルギーのアクティブ利用
三井ホームの太陽光発電システムとして設定した以下の3タイプの中から選択し、最大出力3kW以上の発電量を確保し設置します。

  • 彩色スレート板葺屋根材一体型:「ダイレクトマウント工法」
  • 屋根瓦一体型:「HITパワールーフ・セラブライトシステム」
  • 屋根置型または屋根一体型タイプ:「MESOT」

II.「資源の高度有効利用型」に該当する提案

(1)水資源の高度有効利用
洗面・浴室・洗濯排水を洗浄殺菌処理し、処理後の再利用水をトイレ洗浄水、庭散水、洗車などに利用する中水利用システム「アクアエコ」を設置します。上水節水率は25%以上可能です。

(2)生活廃棄物分別収集の建築的支援
瓶、カン、ペットボトルなど生活廃棄物を4または6種類に分別収集できるリサイクルボックス(スライドダストボックス)と古新聞、古雑誌類の分別保管が可能な、オリジナルワイヤーバスケットを組み合わせたストッカーを備えた「リサイクルコーナー」を標準設定しました。

III.「地域適合・環境親和型」に該当する提案

(1)地域の緑化への積極的な配慮
建物の壁面を利用した壁面緑化を行い、敷地外からの立体的な視覚的緑化を図る。蔦の這いやすいラチス格子を設置し、つる性の植物を植え壁面緑化を行い、地域の緑化への配慮を行います。

(2)豊かな内外の中間領域の創出
ウッディーヤードを設置し、内部と連続する外部空間を創り出します。広さは最低12m2の広さを確保し、リビングやダイニング空間の延長線上にある外部の生活空間として提案し、デッキ、手摺り、階段、ベンチ、テーブル、フェンス、パーゴラ等を組み込み、室内から室外へ、自然と共生する「半戸外空間」を、総合的に計画します。

IV.「健康快適・安全安心型」に該当する提案

(1)内外の適切なバリアフリー化の徹底
必須要項のバリアフリー対応を基に、内部に関しては介助が必要となった場合に、建物の軽微な改造により介助行為が可能となる程度に、また外部に関してはアプローチ、階段等のバリアフリー化を図ります。

(2)人の健康・環境に配慮した建材の使用の徹底
人に優しく健康な室内環境を確保するため、住宅設備機器などの仕上材、下地材ともに、合板等JAS製品であればF1に、MDF、パーティクルボード等JIS製品であればE0とします。

3.認定制度の概要

建築環境・省エネルギー機構が、平成11年3月、地球環境やさまざまな環境負荷を低減し、生活の質を向上させ、次世代に引き渡せる持続可能な社会の構築を目指して創設しました。
認定基準には、省エネルギー性能や耐久性、立地環境への配慮など5項目の必須要件と、省エネルギー、資源の高度利用、地域適合・環境親和、健康快適・安全安心の4つの提案類型があり、その中の具体的な項目について先進的な提案内容が審査され、認定されることとなっています。必須要件の5項目すべてと、認証された提案類型項目のうち2類型以上の項目を満足する住宅を環境共生住宅と呼ぶことができます。

この件に関するお問い合わせ先

総務・広報グループ:03-3346-4649

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