ニュースリリース

2017.06.07
熊本県で住宅構造材に県産の杉材を使用開始
ツーバイフォー工法による注文住宅事業

アンド・アース

熊本県産材を使用した上棟現場
熊本県産材を使用した上棟現場
熊本県産 JAS規格材
熊本県産 JAS規格材

三井ホーム株式会社(本社:東京都新宿区、社長:市川俊英)は、九州支店熊本営業所(熊本市中央区)においてツーバイフォー工法による注文住宅の構造材に、熊本県の杉材の使用を開始したことをお知らせいたします。熊本県は国としての国産材使用の機運が高まると同時に「熊本県公共施設・公共工事木材利用推進基本方針」を策定し、県内の市町村においても県産木材利用の促進に関する方針が定められており、かねてより県産材の利用拡大が図られていました。
一方、弊社の採用しているツーバイフォー工法(枠組壁工法)においては従来、壁パネルの骨組みを構成する「構造用製材」はカナダ等からの輸入材がそのほとんどを占めていましたが、2015年の国産杉材の「ツーバイフォー工法構造用製材 JAS規格」の改正や同工法用 JAS製材工場の整備※1等により、構造用製材として国産材利用がしやすくなりました。
主にツーバイフォー工法(枠組壁工法)の壁部分を構成する縦枠材(間柱でスタッドとよばれる)として採用いたします。使用する杉材は40坪の2階建の住宅で平均約5㎥です。
また、本年ゴールデンウィークにオープンしたKTT熊本モデルハウス(熊本市南区)においても、内装材に「ブランド杉として評価の高い小国杉※2」を採用いたしました。
今後、お客様へ県産材使用メリットを訴求して、その使用拡大を進めてまいりたいと思います。
当社は木のもつ高い構造強度と柔軟性の高い空間創造により、地球環境と高齢者や子どもにやさしい住宅の普及に努めてまいります。

  • ※1 基準強度が新たに制定されたことや物流拠点が増えたことで、国産製材利用の環境が整ってきた。
  • ※2 熊本県阿蘇郡小国町及び南小国産の杉木材。250年の歴史があり強度に優れ艶と粘りのある材質が特徴。
【参考】熊本県が発行した「くまもと県産材による木造建築物普及の手引き」の中では、県産材を使用することによるメリットが以下のように紹介されています。
  • その後に植林・間伐などの森林の手入れにつながり、水源涵養機能※3や土砂流出防止機能などの森林本来の機能が向上します。
  • 木材が建物に使用されることにより長い間、二酸化炭素を貯蔵することが可能となり地球温暖化防止にも寄与します。
  • 地域材を使用することにより、地域内で多くの仕事が創出されることにもなり、経済効果も期待されます。
  • ※3 森林の土壌が降水を貯留し河川へ流れ込む水量を平準化するため、洪水のリスクを緩和したり、川の流量を安定させる機能。また森林土壌を雨水が通過する際に浄化されます。

アンド・アース」ロゴについて
三井不動産グループでは、グループのロゴである「アンド(アンド)」マークに象徴される「共生・共存」、「多様な価値観の連繋」の理念のもと、グループビジョンに「アンド・アース(アンド・アース)」を掲げ、当社グループのまちづくりが常に地球とともにあることを認識し、人と地球がともに豊かになる社会をめざしています。
アンド(アンド)」マークの理念とは、これまでの社会の中で対立的に考えられ、とらえられてきた「都市と自然」「経済と文化」「働くことと学ぶこと」といった概念を、「あれかこれか」という「or」の形ではなく、「あれもこれも」という形で共生・共存させ、価値観の相克を乗り越えて新たな価値観を創出していくもので、平成3年4月に制定されました。

本件に関するお問い合わせ先

三井ホーム株式会社 広報部 広報グループ : 03-3346-4649

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