ニュースリリース

2010.11.29
「環境・社会報告書 2010」発行
環境ビジョンを策定
「木の家、暮らしデザイン」宣言

三井ホーム株式会社(本社:東京都新宿区、社長:生江隆之)はこのたび、2009年度の環境保全活動状況と社会的責任への取組みについてまとめ、「環境・社会報告書 2010」を発行いたしました。
三井ホームの住まいづくりにおける環境と社会性への考え方と、その対応について紹介した本書において、今年度は新たに三井ホームグループ環境ビジョンと環境中期計画(エコ・アクションプラン2016)を掲載しています。

環境ビジョンにおける環境基本理念を“「木の家、暮らしデザイン」宣言”とし、持続可能な木資源を地球視点で調達し、最大限活用するとともに、高い環境性能と感性価値を両立させ、日本の住文化、住生活に貢献し、住まい手、地域、社会とともに考え、かたちにする家の実現に向けて推進してまいります。
環境方針としては、「木資源の活用」「環境性能・価値の創出」「住まいの長寿命化」を重点テーマとして、環境負荷の少ない企業活動を推進するとともに、ステークホルダーと共創型の環境コミュニケーション活動を展開し、満足度の高い住まいと暮らしをお客様に提供し続けることを目指します。また中期的目標として、環境中期計画(エコ・アクションプラン2016)を策定しています。
三井ホームは、生物多様性の恵みである木材を享受することで、企業活動を行っています。将来にわたり、その恵みを享受し続けるために、継続した森林保護活動にもつとめてまいります。
昨年10月、35周年を迎えるにあたりブランドメッセージとして「暮らし継がれる家」を掲げた三井ホームグループは環境配慮を一層推進し、暮らし継がれる価値を高めてまいります。

アンド・アース 』(アンド・アース)は、三井不動産グループのロゴである「(アンド)マーク (アンド)マーク」に象徴される「共生・共存」という理念のもと、三井不動産グループの活動が常に地球と共にあることを表現しています。三井不動産グループは、グループ一体となって、豊かで幸福な未来へと繋がる新しい街を、お客様と共に創りだして参ります。

1.報告書の内容

(1)対象期間:2009年4月~2010年3月
(2)2009年度の環境活動結果報告と社会性への対応

【環境報告】
2009~2010トピックス
木を使う~森林資源とのかかわり /木でつくる~住まいの性能向上/木に暮らす~ 暮らし継がれる住まい/木を再利用する~資源の再利用/環境保全活動/ オフィス等の環境配慮

【社会性報告】
法令等遵守の徹底とIR活動 / 安心できる住まい / 働きやすい環境 /社会活動・地域コミュニケーション

2.2009年度の主な活動報告

【環境報告】

(1) 木を使う~森林資源とのかかわり
地球温暖化の原因であるCO2を吸収する木は、計画的な伐採と植林、育林によって再生産が可能な資源です。三井ホームのツーバイフォー工法は、地球環境への負荷の少ない「木」を住宅の構造材として使用しており、その大半を政府主導で厳しい森林管理がなされているカナダから調達しています。
2009年度における輸入構造用製材(SPF)の森林認証率は85%でした。国産材への対応としては、2009年度における構造用合板の国産材比率は66%であり、国土交通省のモデル事業においても、国産材を用いた提案が採択されました

(2)木でつくる~住まいの性能向上
当社は「次世代省エネルギー基準」(国土交通省が定める省エネルギー基準の最高等級)への対応、断熱性能に優れた屋根断熱パネル「ダブルシールドパネル」の採用、高効率給湯器や太陽光発電システム等の普及により、居住段階におけるCO2排出量削減に取り組んでいます。2009年度の次世代省エネルギー仕様住宅の採用率は86%(注文戸建専用住宅)で、前年度比約3%の増加となっています。
生産段階におけるCO2排出量の削減としては、当社グループ工場におけるCO2の排出削減量は、2004年度対比で18.6%削減(2009年度目標10%削減)であり、工場から建築現場までの輸送時のCO2排出削減量は、2006年度対比で12.7%削減(2009年度目標4%)でした。また、改正省エネ法(エネルギーの使用の合理化に関する法律)によるオフィスおよびモデルハウスで消費される2009年度のエネルギー量は、原油換算(同法に基く換算値)で3,632klでした。

(3)木に暮らす~暮らし継がれる住まい
三井ホームの「グッドストック」は、住まいの長期メンテナンスや点検システム、さらに売却される際のサポートなど、暮らし継がれる家を支える建物総合サポートシステムです。また、三井ホームでは、2010年より構造躯体を最長30年まで保証する建物長期サポートシステム「キープウェル」を導入しました。2009年度末までに、お引き渡した新築住宅は約19万5千棟であり、この住宅の炭素貯蔵総量は木材だけで約139万t-Cになります。
建物維持管理の環境負荷・コストの軽減としては、臨時点検件数は、2006年度対比で19%削減(2009年度目標17.5%)でき、耐久性維持工事の実施率は、49.3%(2009年度目標60%)でした。また、メンテナンス・プログラムの採用率は、32.4%でした。

(4)木を再利用する~資源の再利用
資源循環型社会をめざして、廃棄物のリデュース(排出抑制)、リユース(再使用)、リサイクル(再生使用)を推進しています。生産工場、新築・解体現場それぞれで、またオフィスで取り組みを行っています。
産業廃棄物の削減としては、新築現場における産業廃棄物の最終処分量は、4.3m3であり、2004年度対比で66%削減(2009年度目標62%削減)できました。また、リサイクル率としては、木くず98%(目標97%)、紙くず90%(目標85%)、廃プラスチック69%(目標70%)、石膏ボード95%(目標95%)でした。

3.社会性への対応についての考え方と取組み

三井ホームグループは「法令等遵守の徹底とIR活動」、「安心できる住まい」そして「働きやすい環境」の実現を推進し、「社会活動・地域コミュニケーション」を図ることにより、社会における信頼獲得に努力しています。

「法令等遵守の徹底とIR活動」
コンプライアンス委員会・リスクマネジメント委員会の設置などによりコンプライアンス体制を構築し、内部統制の実効性を高めるとともに、企業活動および社員の行動規範を定めています。また、IR活動においても適切で迅速な情報開示をしております。

「安心できる住まい」
お客様の継続的なご満足を第一義とし、その実現に向け、高い品質に裏付けられた安全・安心な住まいを提供します。お客様にご協力いただいている「お客様アンケート」の調査結果では、着工時およびご入居時、ご入居2年後のアンケートの主な項目について、それぞれ満足度80%以上と、高い評価を頂戴しております。

「働きやすい環境」
お客様満足を実現する人材育成と、魅力ある組織や制度、風土づくりにより、ワークライフバランスを充実させ、働きやすい職場、働き甲斐のある会社を目指し、社員満足の向上を図ります。

本件に関するお問い合わせ先

三井ホーム株式会社 広報部 広報グループ : 03-3346-4649

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