ニュースリリース

2004.04.15
一年中快適な室内環境を実現
業界初の加湿機能標準装備全館空調
設置価格を約40%、冷暖房費も15%低減

三井ホーム株式会社(本社:東京都新宿区、社長:中村良二)は、業界で初めて、加湿機能を標準装備した全館空調「全館空調システム加湿機能付」を、4月24日から全国(沖縄、寒冷地を除く)で発売いたします。
当システムは、三井ホームの標準仕様である「高断熱屋根パネル(ダブルシールドパネル)」「次世代省エネルギー対応」「1階の有効2.6m高天井」を前提に、「冷暖房」「除湿」「加湿」「熱交換換気」を一つのシステムにパッケージしたダクト式全館空調で、一年を通して、住まいのすみずみにわたり温度差の少ない快適な室内空間を実現します。
本システムは、室内の吹出し口が目立たず、インテリアイメージを損なわないほか、日常のメンテナンスも簡単です。また、設置価格を従来に比べ40%と大幅に低減いたしました。省エネルギー性にも優れ、全館の年間冷暖房費は、従来比15%低減します。
今後、インテリア性が高く、吹抜けなど空間がつながるプランや、さらに快適な居住環境の提案に併せて、当システムの新築時採用率を高めていく考えです。

<商品の概要>

1.「全館空調システム加湿機能付」の特徴

(1)加湿機能

  • 冬は室外の気温が低く、湿気の少ない空気が暖かい室内に入ると相対湿度が低くなり、室内の乾燥が進みがちになります。当システムは、加湿ユニットを標準装備しており、スイッチ一つで加湿を行います。*1
  • 夏は除湿により、カビ・ダニなどの増殖を抑制します。
  • *1 加湿の効果として、風邪などウィルスの生存率も低減します。室温が22℃のとき、湿度が20%でウィルスの生存率は66%ですが、湿度が50%になると4%とごくわずかになります(出典:G.J.Harperによる「6時間後のインフルエンザウィルスの生存率」)

(2)省エネルギー性

  • 三井ホームの高い断熱・気密性能を確保する「高断熱屋根パネル(ダブルシールドパネル)」「次世代省エネルギー対応」と、省エネルギー性能に優れた空調機の組合せで省エネルギー性が向上し、ランニングコストを抑えることができますので*2、建物からのCO2発生を低減します。
  • 24時間365日の長時間運転であることから、電源は、使用電気料金が低価格な業務用(低圧電灯契約)としました。
  • 延床面積約60坪までの建物を、室内機1台でまかなうことができます。
  • *2 次世代省エネルギー対応の建物で延床面積45坪、冷房時26℃、暖房時20℃に設定したときのランニングコストは72,100円と、同じ条件下で従来のものに比べ約15%低減しました。同じ条件下で公庫仕様の場合と比較すると、半額以下で済む計算になります。

(3)設置コストを引き下げ

これまで全館空調は、その設置価格の高さも普及を阻む大きな要因でしたが、当システムは、これまでの全館空調より約40%価格を引き下げました。

(4)インテリア性

  • 室内の吹出し口が目立たず、インテリアを損ないません。
  • 「1階の有効2.6m高天井」ですので、室内機の設置空間が確保しやすくなります。
  • 三井ホームでは、構造断熱屋根パネル(ダブルシールドパネル)により屋根断熱としていますので、屋根裏がすべて断熱空間となり、空調システム専用のダクトスペースをつくるために天井を下げるなどの必要がほとんどありません。
  • *3 全館空調システムが能力どおりの空調効果を得るためには、断熱空間内にシステムを設置する必要があります。

(5)その他

  • 専門技術者が定期的にメンテナンスを年一回実施します(有料メンテナンス契約)。
  • 室内機設置スペースは約半畳です。

2.「全館空調システム加湿機能付」の仕組み

室外機と室内機各1台と、各部屋にバランスよく空気を配分する分岐チャンバーおよびダクト、吹出し口で構成し、室内機(熱交換換気*4+加湿機能)の空気清浄フィルターで外気中の10μm*5以上の花粉やほこりを除去しながら、新鮮な外気を取り込みます。冬は加湿スイッチ一つで、空気に潤いを与えます。

  • *4 室内の空気や臭いを排出する際、空気中の熱を給気側に移動します。
  • *5 マイクロメートル(1μm=百万分の1m):10μmは十万分の1m

3.設置価格

100㎡~140㎡の建物の場合
1,554千円(税抜き価格1,480千円、消費税74千円)

  • ※ 価格はお客様のご希望プラン・地域・敷地条件等により異なる場合があります。

4.販売地域

沖縄と寒冷地を除く全国

5.採用目標

初年度2,000台

6.全館空調の需要について

吹抜けなどを用いたプランや、ヒートショックなど建物内の場所による温度変化がなく快適な室内環境へのニーズは高まっています。一方、建物の断熱・気密性能の向上により、冷暖房効率が向上しランニングコストが低く抑えられれば、全館空調に対する関心やニーズは、さらに高まると思われます。

(システム概念図)

室内機(熱交換喚機能)
この件に関するお問い合わせ先

広報グループ:03-3346-4649

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