住宅の模型と資金計画書

LIFESTYLE

注文住宅でも安く建てられる?
注意点や費用を抑える選択肢を解説

OCT.10.2025

注文住宅を安い価格で建てられないかと考え始めたものの、自由度や品質面が気になる人も多いのではないでしょうか。注文住宅を安く建てるときの注意点や家づくりの総費用を抑える工夫、注文住宅で安さのほかに重視したいポイントとその理由まで解説します。紹介するシミュレーションやカタログも参考にしてみてください。

POINT

  • 注文住宅を安く建てられるメーカーもあるが、安さだけで決めると理想の住まいづくりが難しい
  • 注文住宅の費用を抑えるには、土地やオプション選び、規格住宅の検討、補助金の活用などの方法がある
  • 長く住み続けられる注文住宅を建てたいなら、住宅性能やメーカーのアフターサービスも大切

注文住宅が「安く建てられる」は本当?

住宅の模型をテーブルに置いて悩む二人

注文住宅は高いというイメージを持つ人が多いかもしれませんが、「注文住宅が安いメーカーのランキング」など、安く注文住宅を建てられるという情報も見られます。安価に注文住宅を建てることは可能なのかとともに、ローコスト住宅の注意点を見ていきましょう。

自由度と品質を妥協すれば可能

注文住宅は施主の要望を自由に反映できるため、設計・施工の工程が多く、コストが上がりやすい家づくりのスタイルです。また耐震性や断熱性などの住宅性能が高いと、建築費用は高くなります。

ただ、安く注文住宅を建てられるメーカーが多くあるのも事実です。しかし安い注文住宅は、間取りやデザイン・設備をある程度制限することで建築費用を抑えています。自分の希望を最大限に反映させたい場合、ある程度以上の費用をかけた方がよいでしょう。

極端なローコスト住宅は長期的に費用がかさむ可能性も

ローコスト住宅であっても、建築基準法には従う必要があるため、住宅としての基準はもちろん満たしています。ただ建築費用が安価ということは、性能や設備を最低限に抑えているということです。

建てるときの費用だけを見ると安く感じられても、断熱性能が低ければ冷暖房効率が悪くなり、光熱費がかさむという問題があります。目先の安さだけにとらわれず、住宅ローンの借入期間である35年を基準に維持管理費・光熱費など長期的なコストも考慮して家づくりの計画を立てましょう。トータルで考えたとき、そこまで費用が変わらないケースもあり得ます。

注文住宅の費用を安くする工夫

電卓で費用を計算する人の手元

注文住宅は自由度が高い分だけ、コストの調整が難しいと思われがちです。しかし実際には、品質を大きく妥協せず費用を抑えられる可能性があります。予算を現実的なものに近づけるために、知っておきたい工夫を紹介します。

可能なら安く済む土地を選ぶ

注文住宅を建てる土地を持っていない場合、土地代込みの費用がかかります。ただ、選ぶ余地がある場合は、安く家を建てられる土地を選べば総費用を抑えることが可能です。地盤改良が不要だったり、水道やガスの引き込みが済んでいたりする土地なら、工事費が安く済むでしょう。

条件に優先順位を付けて探すと、予算内で納得のいく土地を探しやすくなります。三井ホームでは、土地探しからトータルサポートが可能です。もし土地選びに迷ったときはご相談ください。

オプションに優先順位を付けて減らす

注文住宅は好きなオプションを選べるのが魅力です。とはいえ、オプションを追加した分だけ建築費用は高くなります。できるだけ安く注文住宅を建てたいなら、オプションを絞るとよいでしょう。

自分や家族のライフスタイルから、本当に必要と考えられるオプションを考えて優先順位を付けるのがおすすめです。必要十分なオプションだけを厳選できれば、無駄なオプションで費用がかさむ心配がありません。

規格住宅という選択肢も視野に入れる

規格住宅は、住宅メーカーがあらかじめ用意した規格(間取り・設備など)に沿って建てられる住宅を指します。完全なオーダーメイドである注文住宅より、安価にマイホームを建てる手段の一つです。

注文住宅と比べれば自由度は低めですが、既に完成した建売住宅とは違って、施主の要望をある程度取り入れられます。希望を反映したマイホームを安く建てたいなら、間取りが豊富な住宅メーカーの規格住宅も視野に入れて検討しましょう。

補助金を活用する

新築の注文住宅には、活用できる補助金があります。時期にもよりますが、2025年7月29日時点で国のポータルサイトで発表されている補助金事業は、新築の場合「子育てグリーン住宅支援事業」「給湯省エネ2025事業」です。

例を出すと、「子育てグリーン住宅支援事業」では長期優良住宅・ZEH水準住宅の場合、80万円/戸の補助があります。

補助金は基本的に、長期優良住宅・ZEH水準住宅をはじめとした、一定の省エネ性能を持つ・高効率給湯器を設置している新築住宅が対象になります。極端に安い注文住宅では条件を満たせず、補助金を使えない可能性が出てくるかもしれません。

なお、補助金には一定の予算が組まれており、予算上限額に達した時点で終了してしまいます。既に家づくりの計画を始めている場合は、早めに申請しましょう。

注文住宅で「安さ」以外に注目すべきポイント

丁寧に説明をする女性

建てるための費用が高くなりやすい注文住宅を検討するとき、「どうすれば安く建てられるか」に焦点を絞ってしまう人は多いのではないでしょうか。ただ、大きなライフイベントである家づくりだからこそ、安さ以外にも注目したいポイントがあります。

長く住める住宅性能

断熱性・気密性・耐震性といった住宅性能は、住まいの快適性や光熱費に直接関わる要素です。断熱性能が高ければ冷暖房の効率が良くなり、季節を問わず快適に過ごしやすくなります。室内の温度差が少ない住宅は、冬のヒートショックや夏の熱中症などの健康リスクを軽減できる点がメリットです。

初期費用だけでなく、住んでからの光熱費や快適性までを含めた「生涯コスト」の視点で判断することが、長く住み続けられる家づくりには欠かせません。

住宅メーカーのアフターケア

注文住宅を建てるメーカーを選ぶ際は、万が一の不具合やトラブルに備え、定期点検・長期保証・24時間対応などのサポート体制もチェックしましょう。

ローコスト住宅ではアフターサービスが簡素なケースもあるため、契約前に複数のメーカーを比較しておく必要があります。大手ハウスメーカーは、独自の長期保証制度や手厚いサポート体制を備えているケースが大半です。

三井ホームでは、引き渡し後60年にわたって10年ごとに点検を実施し、建物の品質・性能を管理しています。定期点検後に必要な有料メンテナンス工事を実施すれば、基礎と構造躯体を最長で60年間保証するという、充実のアフターケア体制です。

三井ホームで価格も品質も納得できる家づくりを

シンプルな注文住宅の外観

無理のない資金計画を立て、品質にもこだわってマイホームを建てたいという人は、三井ホームにぜひご相談ください。三井ホームで注文住宅を建てるメリットを3つ紹介します。

豊富な実例やカタログから設計を考えられる

三井ホームには、具体的なイメージがわきやすい実例が豊富です。実際に建てられた住宅の仕様は、注文住宅の具体的な設計に役立つでしょう。

安くなりやすい30坪台以内かつシンプルなデザインだけに絞っても、42件の事例があります。例えば「敷地のポテンシャルを上手く引き出した2階LDKの都市型住宅」では、元々日が当たりにくかった土地でも、季節で変わる太陽の高さや方向・隣接する建物の窓の位置を考慮した採光設計を提案してお客さまの快適な暮らしを実現しました。

郵送やWebどちらでもカタログを請求できるので、より詳しい実例が知りたい場合はぜひ請求してチェックしてみてください。カタログのカテゴリも豊富です。

参考:『敷地のポテンシャルを上手く引き出した2階LDKの都市型住宅 | 建築実例 | 戸建住宅

間取り500以上の規格住宅も検討可能

三井ホームでは、注文住宅だけでなく規格住宅(セレクト)も取り扱っています。三井ホームの規格住宅は間取りが500以上と豊富です。注文住宅ほど自由な設計はできないものの、自分の希望に合う家を安く建てやすいでしょう。

間取りや外観・インテリア・設備を選べば、すぐに価格が提示されます。その後は契約後に詳細を確認して着工の流れなので、打ち合わせの手間が少なく入居までの期間も注文住宅より短めです。仮住まいの費用が浮いて総費用を安くできる可能性があります。

資金の不安は資金相談を活用できる

三井ホームでは、資金相談デスクも用意しています。安く注文住宅を建てるための資金計画や、ローンなど資金の相談も可能です。

資金の相談を通じて自己資金・住宅ローン・補助金など、それぞれにどの程度頼れるかを把握しておくことで、オプションを見直すなど、冷静に判断しやすくなるでしょう。

まとめ

注文住宅の設計図と鉛筆・電卓・家の模型

注文住宅を安く建てられるという情報も多く見られますが、極端に安い注文住宅では長い目で見たコストがかさむ可能性に注意が必要です。コストを抑えるために間取りや設備が限られていたり、住宅性能が十分でなかったりする場合もあります。

土地選びやオプションの優先順位付けなどの工夫で、大きく品質を妥協せず費用を抑えることは可能です。三井ホームのように、プランが豊富な規格住宅を選ぶという手段もあります。

注文住宅は、品質が良ければ何代も住み続けられて資産にもなる買い物です。建てるときの安さだけにとらわれず、質の良い生活を実現しつつ長く暮らすための選択をしましょう。

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