
DESIGN
日々の暮らしが豊かになる家づくり
FEB.14.2018
日々の暮らしが豊かになる、子どもの感性を育む家づくりのセオリーを一級建築士の加藤栄蔵さんに語っていただくシリーズ。2回目は、ダイニングキッチンや2階のプライベートスペースについてご紹介いたします。
キッチンを中心にした造りで、家族に目が行き届く
食べる時間を大切に
2階にも家族がくつろいで過ごせる空間を
家づくりで南向きに子ども部屋が設けられない際、子ども部屋が北向きだと暗いから心配、と話題に出ますが、実は子ども部屋は北向きもおすすめです。
よく南側がよいのではと考えられるようですが、北側のほうが、差し込む光が安定しており光と影のコントラストができにくく、物事に集中できるのです。そして人間の体内時計は朝日で調整していますので可能であれば東側の窓から朝日が入るのが理想的です。
この家は、北向きの子ども部屋で東側に窓を設けています。2人のお子さんの成長に合わせて家も変化できるように、当初は大きな部屋にして将来2つに仕切れる設計にしています。また、限られた大きさでも広がりを感じられるように、屋根の勾配を生かした高い天井にしています。
私は「想い×時間=愛着」だと感じています。お会いしてから家が完成するまで、いろいろな話をしながら、時間をかけてお客様の想いを形にしてまいります。丁寧な家づくりの時間があることで愛着を持って新居を迎えることができますし、新居での暮らし(時間)がさらに愛着を増やしてくれると思います。人は愛着のあるものを大切にしますよね? 愛着のある家、そんな家で暮らす家族、成長する子どもは、ほかの何にも代えがたいものを得ることができると思うのです。
一級建築士 加藤栄蔵
プロフィール
1974年 東京都出身
法政大学工学部建築学科卒
建設会社を経て
1999年 ATELIER ARCHITECH入社
現在に至る
HOUSEOFTHEYEAR
2006 専用住宅部門 入選
2009 専用住宅部門 優秀賞
2013 環境設計部門 優秀賞
2014 環境設計部門 優秀賞
趣味:カフェ・温泉・建築巡り、ドライブ