自然光を十分に採り入れた明るく開放的な歯科医院I歯科(東京都)

I先生

「開業するならこれからの町で地域と一緒に成長していきたい」と、新しい住宅街に新規開業されたI先生。屋根材にダブルシールドパネルを使うことによって、明るく開放感のある診療空間を実現しました。「天井まで吹き抜けの診療室は、患者さんも驚かれますよ。外からは想像できないくらい広く感じるみたいですね。」と語るI先生。設計にあたっては徹底的にディスカッションをして、患者さんにとって居心地が良く、バリアフリーで車椅子でも安心な歯科医院を開業されました。

住宅街の交差点の角地に位置する「Ⅰ歯科」。子供の飛び出しを考慮して交通量の少ない道路側に入り口を設置。駐車スペースは5台分を確保。玄関と窓下の煉瓦がデザインポイントです。
左に階段、右にスロープと手すりを設置したポーチ。院内も含めて車椅子でも安心のバリアフリー設計です。
ゆったりした空間をとった待合室。受付は優しい曲線で構成。受付の左側に洗口コーナー、右側に診療室への扉があります。
豪華でゆったりした洗口コーナー。患者さんが直接利用する部分は医院の差別化の意味からも使いやすさにこだわりました。
車椅子でも楽に回転できる広さを確保した患者用トイレ。洗口コーナーと同じ色調でシックに演出しました。
コの字型にまとめられた消毒コーナー。技工は外注ですが、奥に簡単な調整等が行えるコーナーも設置しました。
建築のポイント
診療室を吹き抜けにして開放感を創造するとともに、天窓や壁面の三角窓で自然光を十分に取り入れました。
衛生面への配慮からユニットブースは広くし、それぞれにシンクを設置。また大型空気清浄器を設置しました。
住宅街なので地域との調和を心がけ、外壁の煉瓦で外観の洗練度高めました。

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医院建築家
中西達男

先生からの要望にダブルシールドパネルを使用して三角形の小屋裏2階建とし、シンボルマークの「歯」の看板とで個性のある外観にしました。待合室と診療室をスロープ天井の吹抜にし、ゆったりとした空間を創造。又院長室を小屋裏2階に設ける事で診療室の状況が吹抜を通して見えるようにしています。

インテリアコーディネーター
北野 晶子

待合室とそれに続くパウダールームは、プチホテルのサロンのようなインテリアに。診察室は吹抜けの大空間を生かし、明るく清潔感のあるデザインに。先生がイメージされた、患者さんにとって居心地の良い医院に仕上がっています。