清潔感と温かみのある居心地のよい開放空間で、理想の歯科医療を実現A歯科(愛知県)

A先生

「治療は患者さんにとって嫌なものなので、嫌なことをする前と終わった後はゆっくり寛いでもらいたいと考え、待合室にこだわりました」というA先生の言葉どおり、A歯科の待合室は清潔感と温かみのある居心地のよい開放空間。また、インプラントの専門治療も行うため、診療室は4台配管でオペ室を独立。患者さんの治療に対するあらゆる要求に応えてあげることが理想の治療と語るA先生は、理想とする歯科治療の実現のために、理想とする歯科医院を建てられました。

三角屋根と明かり取りの正方形の窓が印象的な「A歯科」の外観。
敷地が長方形なので駐車場を裏側に設けた。
収納スペースも十分な消毒コーナー、受付からの通路を利用しているのでムダがなく、患者さんの目には一切触れない。
ゆったりモダンな洗口コーナーとトイレ。トイレは女性用、男性用が用意され、空間の清潔さを保つために、男性用を奥に設置。
待合室から見た受付はアーチ型でモダンな印象。受付からの視線も気にならない距離感を創造。受付右側は診療室入口。
天井まで吹き抜けで開放的な待合室。居間のような居心地の良さでゆったりできる。
半個室的にゆったり仕切った診療室。シンクをユニットごとに設けた。診療ブースに開放感を強調するために診療用ライトは天井吊りタイプ。
術者が隣のユニットの様子を察知できるように、パーテーションのサイドはすりガラス仕様。
建築のポイント
外観はモダンでオフィス的な印象をもたせ、外壁色で柔らかさも強調しました。
待合室は、診療前後に気持ちを和ませる空間と位置づけて設計。吹き抜けの開放感と採光で温かみのある空間を実現しました。
診療空間はゆっくり落ち着いて診療が受けられるように、広めの半個室空間に設計しました。

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インテリアコーディネーター
山本 茂美

歯科医院らしい清潔感と暖か味のあるモダンさでまとめました。スロープシーリングの待合室は、照明でその高さを強調したり、低く落ち着きのある部分を作ったり、点灯していない時も美しいオブジェのようなブラケット等、モダンなギャラリーのような空間です。

営業担当
小嶋 哲也

歯医者さんの“痛い”“つらい”という感覚をどうしたら排除できるかに腐心しました。“ひらがな”のネーミング。待合室はスロープシーリングで“おおらかに出迎え”、内外装では暖色系のものを使い“前向きな気持ち”にさせる工夫をしています。