WORKS建築実例

羽根木(世田谷)の家

東京都 世田谷

建築概要
敷地面積:97.28m²(29.42坪)
延床面積:161.84m²(48.95坪)

閑静な住宅街に建つ3階建。
外壁は白い左官仕上げで、玄関脇には黒竹。和モダンを追求した家である。
ご主人がこだわった「和モダン」と奥様がこだわった「現居の不満を解消」、
そして二人のお嬢様全員の想いを妥協なくかなえた家である。

PLAN

平面図

1F 2F 3F

EXTERIOR

外観(エクステリア)

外壁、塀、植栽

施工時には職人と雰囲気を確かめながら塗り進めたコテ仕上。
玄関脇の黒竹と天然石はご主人のお気に入り。
夜照明がともるとさらにモダンな雰囲気に。

INTERIOR

内観(インテリア)

玄関

質感のある杉板のアクセントウォールと塗り壁が印象的な玄関。

和室とトレーニングルーム

1階にトレーニングルームをつけることは初期段階からのご主人の希望。
和室はグッと落ち着いた色のくつろぎの空間。

階段上のニッチ

階段を上がる途中から見えてくる美しいニッチ。
建築家のアイディアで印象的に仕上がった。

リビング、ダイニングキッチン

リビングはスキップフロアにすることで天井高を確保(約2.8m)。
バルコニーへ続く大開口と相まって解放感を演出。
内装は木質感あふれる「和モダン」な空間を実現した。

バルコニー

奥様がこだわったリビングからフラットにつながるバルコニー。
塀が高く外からは見えないのでハンモックで姉妹仲良く読書を楽しむなど
第二のリビングになっている。

南側大開口窓&スケルトン階段&ルーバー

南側の大開口窓からは木製ルーバーとスケルトン階段を通して
北側まで光を届ける。

ライブラリー

全館空調だから実現した3階のホールを利用したライブラリー。
大開口の窓からの日差しがまぶしいくらいで、廊下とは思えない暖かさ。

子供部屋

三井ホームの街なかモデルで見た部屋を参考にした子供部屋。

洗面所

ニッチのタイルと色違いのタイルを張った洗面所。
白と青のコントラストが清潔感を引き立てる。

INTERVIEW

インタビュー

三井ホームで
和モダンを建てたわけ
I様ご夫婦インタビュー

三井ホームは“洋風の家”というイメージが強い中で、
なぜ三井ホームで和モダンの家を建てることになったのか、
ご主人と奥様に語っていただきました。

ご主人:ありとあらゆるモデルハウスに行きました。近くのオークラランドにあった大手木造メーカーの和モダンの雰囲気が気に入って、ほぼそのメーカーに決めかけていたある夏の暑い日、浜田山住宅展示場の三井ホームにたまたま入りました。
それまで三井ホームのモデルハウスには一度も行ったことがありませんでした。だって、三井ホームは洋風なデザインの家しか作らないと思っていましたから。和モダンの家にしか興味のない私にとって三井ホームは候補にすら入っていなかったのです。
たまたま駐車した場所が三井ホームの前で。それだけの理由です。入って話をしてみたら、近所に私たちの希望の坪数に近い街なかモデルがあるからと案内されましたが、それが全くの洋風で。私はいよいよ「ないな」と思ってしまいました (笑)

奥様:実は私と娘二人は浜田山モデルハウスの雰囲気がとても気に入りました。

ご主人:浜田山のモデルにあったラナイやヨガのトレーニングルームがあるのはいいなと思いましたけど、私はそのアイディアを和モダンの別の住宅メーカーでお願いしようと思ったりしていました。

奥様:その日私は、希望どおりの家を作るためのノートを持参していました。
思いついたときに走り書きしていったものの積み重ねで、書きながらこれが叶ったらどんなにステキだろうとわくわくしながら夜寝るのも忘れて書いていましたね。

高波(営業担当):ノートを見せていただいた時、細部まで要望がまとめられていて、家づくりへの熱意が伝わってきました。これだけ具体的に希望をまとめているお客様はなかなかいらっしゃいません。ぜひ、「この要望を全てかなえたい!」と決意しました。

奥様:一回目で私のノートを「参考にさせてください」と言ったのは高波さんだけだったんですよ。
私は森川先生の最初のスケッチを見たとき「希望が形になることのよろこび」を感じました。
他社とは何度打ち合わせをしても気持ちのいい間取りが出てこなかったけれど、三井さんの提案は初回から完成度が高くて。
できあがった家のコンセプトは、ほぼ最初のスケッチ通りで玄関の位置が少し変わったくらいです。
比較のために、三井ホーム含め3社の点数表をつくってみたのですが、ダントツで三井ホームが1位でした。
他社は3階に部屋が取れない、とか、全館空調はできないなど、物理的にできないものがありましたから。

ご主人:妻はすっかり三井ホームに心を奪われて、私が好きなメーカーの打ち合わせには来なくなりました(笑)
でも、私はこの段階になっても他社にこだわっていました。三井ホームの「和モダンの家」というのがずっと想像できなくて。
できると言われても、やはり平面図よりも目の前に見えている空間の方が安心感がありますから。
私は本命の大手木造メーカーと、妻は三井ホームと、それぞれに相手を説得する方法を相談していました。
三井さんとの最終打ち合わせは、三井スタッフ+妻・子供二人を巻き込んだ全面戦争。最後は8対1でしたね。
間取り・金額など紆余曲折ありましたが、最終的には高波さんに「気持ちよく他社メーカーを諦めさせてくれ」と少し諸条件の協力をお願いして決意することにしました。
契約後の打ち合わせでは、懸念していたインテリアも予想通りに実現でき、三井ホームを選んでよかったと思っています。

家づくりを終えてみて

ご主人:結果として良い家を作るのは人の熱量だったのだなと満足しています。
これから家を建てる人は家づくりの熱量を私たちのように担当者にぶつけてみたらいいと思います。きっと良い結果を返してくれます。

奥様:以前の古いマンションの不満はすべて解消されました。一番気に入っているキッチンは導線もいいし収納も多いし、横にスタディールームがあるので、家事をしながら子供たちの様子が見えるのが本当に嬉しいです。
私たちのこだわりに対して皆様真摯に応えてくださいました。実際に着工してからの現場担当の方々のご苦労は大変なものだったと思います。私たちが理想の家を追及すればする程工程は増え、工事担当の西本さんが「こんな図面はみたことがない」といつも笑顔で困っていらっしゃったのが印象的でした。
今、思い描いた通りの家に住み、快適な生活を送っていられるのは、皆様が一丸となってプロの仕事をしてくださったからだと思っています。携わってくださった皆様への感謝の気持ちを持ちながら、大切に暮らしたいと思っています。

全館空調

奥様:フルオープンの間取りは全館空調だからこそです。朝起きて寒さを感じずにリビング移動できます。12月でも日中は送風にしているくらい。寒くて縮こまることがないせいか肩こりがなくなった気がします。

ご主人:私は最初に三井ホームの浜田山展示場に行った日のことをよく覚えています。真夏の暑い日なのに入ったホールの快適さは印象的でした。先日光熱費を計算したところ、面積は広くなったのに電気、ガス、水道の足し算で前のマンションより少し安くなっていました。

担当者の声

  • 営業担当者:高波

    ポイントはいかにして3階3部屋を実現するかで、三井ホームの工法であればそれが実現できました。I様の妥協のない姿勢に同じ熱量で返したいと思いアイデアを出し合いました。こだわりをほぼ実現したことで、本当のオーダーメイドの家が作れる会社だと証明できたと思っています。

  • 建築家:森川

    ご主人様希望の和のイメージを要所要所に盛り込んで、良い意味で三井ホームらしくないよう心がけました。プレミアムモノコック工法の利点(高さの確保をしやすい構造)と、土地のポテンシャルを限界まで生かし、各部屋の大きさを確保しました。ビルトインガレージの天井とリビングの床を下げて、リビングの天井高を確保し、リビングからバルコニーへはフラットでのアクセスを大事にしました。

  • インテリアコーディネーター:出原

    和モダンのインテリアがお好みでしたので、こだわりをもって選びました。新商品でまだ誰も見たことがなかった赤いタイルがニッチにぴったりだった時はとても嬉しかったです。色違いのタイルを洗面室にも貼りました。2階リビングのテレビ周りの造作が私のお気に入りです。とても楽しく打ち合わせさせていただきました。

  • 工事担当者:西本

    仕上がりがとても楽しみな現場でありました。お施主様に現場へお越し頂き、ご入居されてからのイメージの共有をしながら、施工を進めて参りました。工事の段取りの難しさを感じながら、私自身とても楽しく現場を進める事ができ、思い出深い新築工事でした。

  • エクステリアデザイナー:日章造園 冨

    一番のポイントは玄関周りです。玄関ホール・ポーチ・脇の坪庭の空間が一体的に仕上がりました。間接照明やシンボルツリーライトアップなどもお施主様のイメージを形にしました。お施主様は素材への関心も強く、材料や質感を吟味し、植栽作業時には立会もしていただきました。