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MY BORDERLESS STYLE

半田悠人さん後編メインビジュアル
プロフィールカット
建築家、デザイナー
半田悠人さん
ID:@yutohanda
Followers:23.2万人※2023年4月時点

1988年神奈川県生まれ。株式会社デリシャスカンパニー主宰。店舗などの建築設計からグラフィックデザイン、プロダクトデザイン、起業ブランディングまで、生活のあらゆるもののデザイン、設計を手がけている。

家は自分の過ごし方を
実現する空間。

IZMの〈ガレージキャビン〉での自由な楽しみ方を提案してくれた建築家の半田悠人さん。快適な住まいというと、どんな家を選ぶかということに目が向きがちですが、「その人自身のくらし方と合わせて考えないと意味がない」と語ります。半田さんが家選びで大事にすることは何か。建物に限らず、プロダクトからグラフィックまで生活のあらゆる側面のデザインに携わる半田さんだからこそ感じる「快適な住まいとくらし」について聞いてみました。

家選びで大事にしていることは何ですか?

家周りの環境です。どういう光が入る場所なのか。風はどのくらい強いのか。近くには、川や海、山などのどんなアクティビティができるのか、といったことを最初に確認します。たとえば、登山やハイキングが好きな人は、山が近くにある家のほうが絶対楽しく過ごせますよね。環境次第で、その場所での過ごし方が大きく変わってくるので、まず見るのはそこです。家そのものでいうと、いじりやすさを重視しています。僕は、細かく区切られた部屋よりも広い空間が好きなので、中古物件では柱の間隔を確認するなどして、リノベーションのしやすさを確認していますね。

半田さんインタビューカット

木の家について魅力的に思うところは?

木の家は、当然いいですよね(笑)。今の集合住宅は、高級といえどもプリント合板のエントランスや床が多い。メンテナンスは楽になりますが、自然から切り離された素材の住まいには、個人的には気持ち悪さを感じます。とはいえ、天然素材を使いながら、ぬくもりや安全性も叶えるには技術や知識が必要です。たとえば、住宅密集地などの防火地域や準防火地域ではアルミサッシや網ガラスの使用が定められていますが、防火認定を取得した木製サッシを選べば、木の家らしいぬくもりが保てる。網のない透明のガラス窓も使えるので、気持ちいい光も入ります。こうしたノウハウを活かした家づくりは、ハウスメーカーが長けていると思いますね。

半田さんインタビューカット

半田さんが思うサステナブルな家・くらしとは?

家を長く保たせたいと思った場合、日本では建て替える人が多く、メンテナンスが苦手な国民性を感じます。アメリカでは、自分の手で外壁補修をやるのは当たり前。日本でもようやく寿命100年の家作りが広がってきましたが、少々高くても、100年、200年保つ家を買うべきだと思います。逆に言えば、20〜30年後も楽しく住める家の設計は、家を建てる時点から始まっている。たとえば、IZMの場合、ガレージキャビンをリノベーションして部屋にしたときにベッドが置けるなとか、1階だけ店舗として貸すのも面白そうだな、など想像力が膨らみます。僕にとっては、長く使える可能性がたくさんあることがサステナブルな家ですね。

半田さんイメージカット

半田さんにとってボーダーレスな生き方とは?

隣人のペルシャ人のような生き方です。会うたびに夕食に誘ってくれて、ご馳走してくれたうえに「泊まっていけ」とまで言われるんです。隣に住んでいるのにね(笑)。なぜそんなに優しいんだと聞くと、「せっかく近くに住んでいるのだから、親切にするのが当たり前でしょう?」と。人付き合いの垣根がないんです。かつては日本の住まいにも、客が自由に出入りしたり近所の人が集ったりする土間文化がありました。IZMは、室内を介さずにエントランスからガレージ、その先のオープンラナイまでつながるオープンな広がりがあるので、招く側も気軽に呼べるし、寄る方も立ち寄りやすい。こういうスペースは、まさに土間文化を体現していると思います。

半田さんイメージカット

半田さんにとって、住まいを一言で表すと?

「目的」、もっと具体的に言うと「自分が楽しく正しくいられるところ」ですかね。1990年代までは、家を買うことが目標で、そこでどう生活するかという意識が欠如していたように思います。そうではなくて、「住まい=自分の過ごし方を実現するための空間」という視点が大事だと思うんです。最近、用途を規定しすぎない広い空間へのリノベーションに人気が集まっているのも、そうした意識の変化を反映していると思います。自分のくらし方に合っているかが重要で、家の大小や他人の住まいと比べる意味はどんどん薄れていく。これからは、住まいの在り方が自分の生き方そのものを表す時代になっていくと思います。

半田さんインタビューカット
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前編 自分も家族も楽しむガレージライフ。
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