環境マネジメント 三井ホームグループでは、地球環境問題に取り組み、環境活動を実施していくことが、持続可能な循環型社会の構築に貢献すると考えます。三井不動産グループの一員として、グループ全体の温室効果ガス排出量の削減目標 (2030年度までに40%削減(2019年度比)、2050年度までにネットゼロ)の達成に向け、環境中期計画を策定し、推進しています。

01 三井ホームグループ環境方針

三井ホームグループは、「木資源の活用」「環境性能・価値の創出」「住まいの長寿命化」を重点テーマとして、事業活動を推進します。また、「環境負荷の少ない企業活動」を推進するとともに、ステークホルダーとの共創型の「環境コミュニケーション」活動を展開し、満足度の高い住まいと暮らしをお客様に提供し続けることを目指します。

木資源の活用
生産時のエネルギー消費が少ない木材を活用し、合法伐採木材の使用徹底と持続可能な森林資源の活用を推進し、豊かな生態系を支え環境保全に努めます。
環境性能・
価値の創出
ツーバイフォー住宅の省エネルギー性能のさらなる向上と、高い環境性能と新たな価値を両立する家づくりを提案し、住まい手のライフスタイルを通じたCO2の削減に貢献します。
住まいの長寿命化
ツーバイフォー住宅の基本性能の充実とともに、新築・既築すべてにわたって永く住み続けるための技術とサービスを提供し、ライフサイクルで環境負荷を低減する、住まいの長寿命化を推進します。
環境負荷の少ない企業活動
・環境関連法令等の遵守
・事業活動環境負荷の低減
環境コミュニケーション
・環境教育の徹底
・環境社会貢献

02 アクションプラン2025

2030年度、2050年度の温室効果ガス排出量の削減目標の達成に向け、環境中期計画「エコアクションプラン2025」を策定し、推進しています。

03 環境データ(2021年度活動実績)

温室効果ガス排出量削減推移

三井ホームグループでは、地球環境問題に取り組み、環境活動を実施していくことが、持続可能な循環型社会の構築に貢献すると考えます。
三井ホームグループ全体の温室効果ガス※1排出量の削減目標(2030年度までに2019年度比30%削減※2、2050年度までにネットゼロ)の達成に向け、環境中期計画を策定し、推進しています。

※1: 大気中の熱(赤外線)を吸収する性質を持つガスの相称。主に、二酸化炭素(CO2)やメタン(CH4)、一酸化二窒素(N2O)、フロンガスが該当し、CO2が最も多くその割合を占める

※2: 三井不動産グループは40%削減。

居住・運用時のエネルギー削減

ご家庭の日々のエネルギーコストを抑え、快適で、かつ環境にも優しいこれからの住まい:ZEH(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)や、住宅のライフサイクルにおいて総エネルギーをマイナスにするLCCM住宅などの開発・普及を行っています。また、集合住宅においてはZEH-M(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス・マンション)、施設建築物においても、ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)の提案を積極的に推進しています。

ZEH率
目標:2025年度 80%┃2030年度 100%
2016年度 2017年度 2018年度 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度
A登録(北海道) 目標 5% 10% 20% 30% 50% 50% 50%
実績 0% 0% 2% 2% 41% 50% -
B登録(北海道以外の都府県) 目標 10% 10% 15% 30% 50% 60% 80%
実績 7% 10% 20% 34% 53% 61% -

※実績はZEHおよびNearly ZEHの合計です

オフィス・モデルハウスの省エネへの取組み

三井ホームはエネルギーの使用の合理化等に関する法律(省エネ法)における特定事業者および、地球温暖化対策の推進に関する法律(温対法)の特定排出者に該当します。オフィスとモデルハウスにおけるエネルギー使用量およびCO2排出量は下表の通りです。今後も削減に努めていきます。

2021年度 エネルギー使用量(GJ) 原油換算値(kl) CO2排出量(t-CO2) エネルギー原単位
オフィス関連 49,842 1,286 2,166 0.0313(kl/m2)
モデルハウス 25,285 652 1,026 6.037(kl/棟)
合計 75,127 1,938 3,192 -

※温対法に基づく実排出量

資源活用に関する取り組み

資源活用に関する取り組み 具体的な施策等
国産材利用の推進 ・三井ホーム含む三井不動産グループ三社と、北海道、北海道森林組合連合会、北海道木材産業協同組合連合会で「建築物木材利用促進協定」を締結(2022年10月)
 ニュースリリース:https://www.mitsuihome.co.jp/company/news/2022/1031.html
・三井ホーム他製材会社、住宅事業会社等で「ツーバイフォー建築における国産木材活用協議会」を発足(2022年11月)
 関連HP:https://jpwood2x4.gr.jp/
・製材工場の新規開拓
資源の有効活用の推進 ・ライフサイクルゼロエミッション化達成 目標100%
 進捗共有のため集計結果を社内開示
・マテリアルリサイクル率の向上推進
 社内啓蒙の継続
 マテリアルリサイクル業者(有価取引業者)の開拓
・産業廃棄物総排出量の削減推進
 産廃処理業者からバイオマス処理業者等への転換推進

04 環境活動のあゆみ

1980年代
1982年
全商品「10年保証」を導入
1985年

HOPES-204

パッシブソーラーシステム住宅「HOPES-204」が「優良省エネルギー住宅」認定取得

HOPES-204

1988年

M-5000

超高断熱高気密住宅「M-5000」実験棟完成

M-5000

1990年代
1992年
「Rコントロール住宅」が建設大臣(現 国土交通大臣)システム認定取得
「10年目有料メンテナンス条件付20年保証システム(構造躯体)」導入
1993年

℃ BEST

フルRコントロールパネルの涼夏暖冬住宅「℃ BEST」発売

℃ BEST

1994年
太陽光発電システム「MESOT(メソット)」発表
通商産業省(現 経済産業省)研究プロジェクト「ハウスジャパン」に参画、リモデリング技術で成果
1995年

ED-1

環境共生実験住宅「ED-1」「ED-2」完成
高齢社会対応実験住宅「UD-1」完成
「長寿社会研究所」設立

ED-1

1997年
産業廃棄物管理規程類制定、管理体制整備
「賃貸住宅10年目有料メンテナンス条件付20年保証システム」導入
1998年
高気密・高断熱「ダイナブレス」発表
新築現場から排出される廃石膏ボードのメーカーリサイクル開始
1999年
大半の商品に次世代省エネルギー仕様を標準設定
「ECO Design(エコデザイン)」が環境共生住宅システム供給型認定を取得
売却時の10年再保証システム「リ・ブライト」導入
「環境宣言」発表
2000年代
2000年

環境共生住宅

太陽光発電システムを標準搭載した「バーリオ・ソーラーコンポ」発売
「ツーバイフォー工法」で環境共生住宅認定を取得
住宅性能表示制度で「住宅型式性能認定」、「型式住宅部分等製造者認証」取得

環境共生住宅

2001年
工事現場シートを非塩ビ製に切り替え
「瓦材一体型ソーラーシステム」開発
2002年
「ダブルシールドパネル」を大半の商品の屋根材に標準設定
2003年
基礎パッキン「サスマックス」がエコマークを取得
フリー商品において「次世代省エネルギー基準」に対応
「6インチダブルシールドパネル」を屋根に標準化(10月~)
2004年
60年点検システム「キープウェル」導入
2005年
お住まいを売却する時のための「売却安心システム」導入
創立30周年記念カナダ・ブリティッシュ・コロンビア州で植林
2006年
三井ホームコンポーネント創立30周年記念カナダ・ブリティッシュ・コロンビア州で植林
2007年
「オークリー」ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリック2007優秀賞受賞
チームマイナス6%活動として、モデルハウスでの消灯実施
2008年
環境対応特別仕様「プレミアムエコ仕様」発売
「プレミアムエコ」ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリック2008優秀賞受賞
超長期住宅先導的モデル事業に参加、採択される
優良ストック住宅(SumStock)の普及推進
2009年

RONDINO

「RONDINO」ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリック2009優秀賞受賞
長期優良住宅先導的モデル事業に参加、採択される
三井ホームカナダ、植林を実施

RONDINO

2010年代
2010年
「eco賃貸」ハウス・オブ・ザ・イヤー・イン・エレクトリック2010優秀賞受賞
長期優良住宅先導事業に参加、2提案が採択
「キープウェル」を建物長期サポートシステムとして改定
三井ホームグループ環境ビジョンを宣言
2011年
環境型住宅「green’s(グリーンズ)」発売
環境設計全棟提案開始
新入社員総合職全員による環境・植林研修実施
グループ会社工場へビオトープ導入
2012年
高効率太陽熱ソーラーシステム「サンキュート」が2012年度グッドデザイン賞受賞
千葉県・柏の葉キャンパスエリアに実証実験住宅「次世代スマート2×4 MIDEAS(ミディアス)」完成
「green’sⅡ(グリーンズⅡ)」発売
2015年

green’s ZERO

京都市より「平成の京町家」認定取得
ゼロエネルギー住宅「green’s ZERO」発売

green’s ZERO

2016年

花畑あすか苑

ツーバイフォー建築物5階建て特別養護老人ホーム「花畑あすか苑」完成
工場敷地内に林野庁補助事業選定CLT使用事務所棟およびコネックトラス利用の大規模倉庫棟完成
(三井ホームコンポーネント)

花畑あすか苑

2017年

木造大規模倉庫内部

「花畑あすか苑(特別養護老人ホーム)」と「あっとほーむ鎌倉山(有料老ホーム)」が共に『COFI(カナダ林産業審議会)中層木造建築デザインアワード』入賞
枠組壁工法(2×6工法)による木造大規模倉庫完成(三井ホームコンポーネント)
九州エリアで地域産材の利用を推進

木造大規模倉庫内部

2018年

三井ホーム北海道社屋

New Standard
for Wooden
Architecture

ツーバイシックス木造3階建オフィスビル完成(三井ホーム北海道)
関西エリアで国産材の利用を推進
「スマート倉庫」 2018年度グッドデザイン賞受賞(三井ホームコンポーネント)
「New Standard for Wooden Architecture」 CLTアイディアコンテスト2018
設計部門において農林水産大臣賞受賞(三井ホームデザイン研究所)

三井ホーム北海道社屋

New Standard
for Wooden
Architecture

2019年

スマート倉庫外観

「スマート倉庫」 2019年度ウッドデザイン賞林野庁長官賞受賞(三井ホームコンポーネント)
愛知県内初CLT採用文教施設「にじいろ保育園梅が丘」 林野庁「JAS構造材利用拡大事業」に採択

スマート倉庫外観

2020年代
2020年
 

熊本支店社屋

「枠組壁工法による木造3階建てオフィスビル(熊本支店社屋)」 2020年度ウッドデザイン賞受賞
(三井ホームコンポーネント)

熊本支店社屋

2021年

&EARTH with WOOD

サステナビリティブランド「&EARTH with WOOD」発表

&EARTH with WOOD

稲城プロジェクト

「木でつくるマンションプロジェクト(稲城プロジェクト)」
サステナブル木造マンションブランドMOCXION(モクシオン)発表
※2020年に国土交通省令和2年度サステナブル建築物等先導事業(木造先導型)に採択
・ 2021年度グッドデザイン賞受賞
・ 2022年度ウッドデザイン賞受賞
・ 2022年度第4回「COFI 木造建築デザイン アワード」受賞

稲城プロジェクト

2022年

新商品 IZM​

脱炭素社会のモダンデザイン新商品 IZM(イズム)発表

新商品 IZM

新田楽生苑​

国内最大級の枠組壁工法(ツーバイフォー工法)による木造5階建て特別養護老人ホーム「新田楽生苑(しんでんらくせいえん)」完成

新田楽生苑​

北海道、北海道森林組合連合会、北海道木材産業協同組合連合会と建築物木材利用促進協定を締結

畜産試験場 牛舎​

『群馬県畜産試験場繁殖育成牛舎』で「ウッドデザイン賞 2022」を受賞(三井ホームコンポーネント)

畜産試験場 牛舎​

病院(千葉県)​​

木造3階建て耐火建築の病院が完成

病院(千葉県)​

2023年

三井ホームのLCCM​

三井ホームは LCCM(ライフ・サイクル・カーボン・マイナス)住宅を推進します ~「三井ホームの LCCM」特設ページを開設~​

三井ホームのLCCM​