ニュースリリース

2017.04.04
構造材に鹿児島県の県産杉を使用
木造枠組壁工法(2×4工法)による保育園施設完成

アンド・アース

鹿児島県産材を使用した上棟現場
鹿児島県産材を使用した上棟現場
鹿児島県産材
鹿児島県産材

三井ホーム株式会社(本社:東京都新宿区、社長:市川俊英)は、グループ会社の三井ホーム鹿児島株式会社が鹿児島県産材を用いた大規模木造施設の保育園(ひより保育園、事業主:株式会社新町組)を鹿児島県霧島市に完成したことをお知らせいたします。
今回使用した県産材は、主に枠組壁工法のスタッド※1部分になりますが、これら材料は(株)さつまファインウッドの協力による原木搬出や、枠組壁工法の構造用製材のJAS工場による格付け、そして枠組材の強度確認試験を経て実現したものです。
エントランス部分には、当社のラウンドウォール工法(円筒状の空間)※2を採用し、外観のシンボルになるとともに、園児をやさしく迎え入れる空間としました。また、共用ホール内には、すべり台や部屋をつなぐトンネルを設ける等、園児が楽しめる様々な工夫を施しています。
当社は木のもつ高い構造強度と柔軟性の高い空間創造により、地球環境と子どもにやさしい大規模木造施設系建築の普及に努めてまいります。

  • ※1 スタッドとは、枠組壁工法に用いられる基本構造材です。ひより保育園では、主に2×6材を使用しています。
  • ※2 ラウンドウォール工法 下記「特徴」の「ラウンドウォール工法による円形のエントランス空間」の写真をご参照ください。

建物概要

建設地
鹿児島県霧島市国分新町 2-15-5
建物用途
保育園
構造
木造(枠組壁工法)(接続部分のみRC造)
階数
地上2階建
敷地面積
1655.09㎡(500.66坪)
建築面積
520.66㎡(157.50坪)
延床面積
718.59㎡(217.37坪)
完成
2017年3月10日
設計
三井ホーム鹿児島株式会社
施工
三井ホーム鹿児島株式会社

保育園概要

園名
ひより保育園
事業主
株式会社新町組
運営主
株式会社日和学園
開園予定
2017年4月1日(土)
園児数
45名

特徴

ラウンドウォール工法による円形のエントランス空間

保育園のシンボルとなるエントランス部分の構法として当社独自のラウンドウォール工法を採用しました。円形のやわらかなエントランスホールは、園児を優しく迎え入れます。

ラウンドウォール工法 構造躯体 参考写真
ラウンドウォール工法 構造躯体 参考写真
ひより保育園 外観
ひより保育園 外観
ひより保育園全体像 外観模型
ひより保育園全体像 外観模型
エントランスホールと作りつけのシューズクローク
エントランスホールと作りつけのシューズクローク

園児が楽しむ空間

室内には、園児が雨の日でも楽しめるすべり台やトンネルを設けました。また、発表会の際などに利用するステージの天井部には、当社のダブルシールドパネル※3を用い、スロープシーリング(勾配天井)にすることで大勢の人が集まっても圧迫感を感じ難い開放的かつ快適な空間にしました。

室内のすべり台
室内のすべり台
室内のすべり台
室内のすべり台
室内のトンネル
室内のトンネル
多目的ステージ
多目的ステージ
当社オリジナル部材の「ダブルシールド(DS)パネル」は、ビーズ法ポリスチレンフォーム(EPS)を、成長の早い広葉樹のチップを集成した強固な面材(OSB)で両面接着したサンドイッチ構造の環境にやさしい建築部材です。シンプルな構造でありながら、優れた断熱性能と高い構造耐力を両立させたこのパネルを、屋根の断熱構造材として標準採用しています。

安全で健康的な木造建築の居住環境

子どもたちが長い時間を過ごす保育園。アットホームな環境づくりのために、自然素材である木を内部にもふんだんに使用するとともに、室内の明るさや天井の高さ、建具や家具の色合い、トイレや洗面化粧台のデザイン等にこだわることで「おうちのような安心感」を実現しています。

廊下の園児用手洗器
廊下の園児用手洗器
手動の水洗器具
手動の水洗器具
園児用トイレ・洗面化粧台
園児用トイレ・洗面化粧台
園児用収納棚
園児用収納棚

人と地球環境にやさしい

事業主の(株)新町組は、地産地消の考えのもと地元で取れたものを食べ、使い、利用することを日頃より推進しており、今回の保育園建設にあたっても「子どもたちの情操教育に繋がる。」との考えのもと県産材の利用を決められました。上棟時には、多くの方に体感して頂くため、構造現場見学会を開催し、入園を希望のご家族に、地元の杉を使った保育園の見学の機会を設けました。
当社は、今後も再生可能な木材を建築資材として使用する中で、国産材を積極的に活用し、地元林業の振興に努めてまいります。

鹿児島県関係者の説明風景
鹿児島県関係者の説明風景
(株)さつまファインウッドパネル展示コーナー
(株)さつまファインウッドパネル展示コーナー

アンド・アース」ロゴについて
三井不動産グループでは、グループのロゴである「アンド(アンド)」マークに象徴される「共生・共存」、「多様な価値観の連繋」の理念のもと、グループビジョンに「アンド・アース(アンド・アース)」を掲げ、当社グループのまちづくりが常に地球とともにあることを認識し、人と地球がともに豊かになる社会をめざしています。
アンド(アンド)」マークの理念とは、これまでの社会の中で対立的に考えられ、とらえられてきた「都市と自然」「経済と文化」「働くことと学ぶこと」といった概念を、「あれかこれか」という「or」の形ではなく、「あれもこれも」という形で共生・共存させ、価値観の相克を乗り越えて新たな価値観を創出していくもので、平成3年4月に制定されました。

本件に関するお問い合わせ先

三井ホーム株式会社 広報部 広報グループ 田中、高根、清宮 : 03-3346-4649

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