ニュースリリース

2013.10.01
「2013年度グッドデザイン賞」を受賞

グッドデザイン

  • 「BSウォール工法」、「Gフレーム構法」、「2×4(ツーバイフォー)木造耐火建築・工法(5階建)」の3点が受賞しました。
  • 「BSウォール工法」は『グッドデザイン・ベスト100』にも選出されています。

三井ホーム株式会社(本社:東京都新宿区、社長:市川俊英)は、このたび公益財団法人日本デザイン振興会主催の『2013年度グッドデザイン賞』において、オリジナル高耐久湿式通気外壁工法「BSウォール工法」、ツーバイフォーに梁勝ち集成材ラーメンを融合させた新しい構法「Gフレーム構法」、都心遊休地や狭小地を木造で有効活用する「2×4(ツーバイフォー)木造耐火建築・工法(5階建)」、の3点が受賞しましたのでお知らせいたします。そのうち「BSウォール工法」は、『グッドデザイン・ベスト100』にも選出され、特別賞候補にノミネートされています。
2年連続での複数受賞とベスト100選出を契機に、今後ますます「木の家ツーバイフォー」を基軸とした木造建築の新たな価値の創造に注力し、高品質で永く暮らし継がれる家を提供し続けてまいります。

  • ※「グッドデザイン賞」とは
    グッドデザイン賞は、1957年に創設されたグッドデザイン商品選定制度を発端とする、日本で唯一の総合的なデザイン評価・推奨の運動です。これまで55年以上にわたって、デザインを通じて日本の産業や生活文化を向上させる運動として展開され、のべ受賞件数は39,000件以上にのぼります。今日では国内外の多くの企業や団体などが参加する世界的なデザイン賞です。グッドデザイン賞受賞のシンボルである「Gマーク」は、すぐれたデザインを示すシンボルマークとして広く親しまれています。

2013年度グッドデザイン賞受賞項目

【住宅・住宅設備部門】
・ オリジナル高耐久湿式通気外壁工法「BSウォール工法」

この工法は、日本の伝統的な左官技術と現代の最新技術を融合し、独自の開発部材により実現した画期的なオリジナル湿式外壁工法です。画一的・工業的ではない、一邸一邸で本物の味わいを引き出す「継ぎ目の無い」外壁は、凹凸や曲面美を容易に表現でき、顧客ニーズや地域環境に合わせたデザイン提案が可能です。また、「呼吸」する壁として、外部からの湿気を遮断し、壁内の湿気を拡散・抽出することで、建物の耐久性を向上しました。特殊樹脂を配合した専用下地により、吸水性を抑制し、収縮比も自社比で約1/3とし、クラックやひび割れの発生を従来の工法に比べ半減できました。また、60分準耐火構造の認定も取得し、高い耐火性能を確保しています。
従来、乾式外壁工法でしか実現できなかった「通気性能」を湿式外壁工法で実現させ、関連部材を関係協力会社と連携し独自開発しました。60分準耐火構造の耐火性能や耐久性に優れ、住まい手の生命を守る基本性能と心理的満足を高める意匠汎用性を揃えており、暮らしの安心・安全に貢献できると考えています。容易に再仕上げできる工法であり、建物の長寿命化とともに、永続的に暮らし継がれる住まいの一役を担います。

・ ツーバイフォーに梁勝ち集成材ラーメンを融合させた新しい構法 「Gフレーム構法」

Gフレーム構法は、ツーバイフォー工法と梁勝ち集成材ラーメンとを融合させ、壁の配置にとらわれない自由な空間設計や大開口を可能とする新しい構法です。都市狭小敷地において玄関とビルトインガレージを道路面へ配置する場合に全面開口が必要でありながら耐力壁が求められる場合や、2階までの高い吹き抜け空間を大開口で構成するなど、斬新なデザインや幅広い用途への活用が図れます。最大で有効幅約7.5m、有効高さ約5.4mまでの開口が可能であり、設計の自由度をさらに高めました。
ツーバイフォー工法の地震に対する粘り強さをそのまま活かし、耐力壁を連続的に配置する設計と同等以上の強度を確保した大開口を実現したことにより、住まい手の生命を守る構造の安全性と視覚的にも開放感のあるプランニングを両立しました。ビルトインガレージだけでなく、壁一面を窓にした半戸外感覚のオープンリビングや、壁・柱・梁の無いスタイリッシュな空間、その開口を有効高さ約5.4mの2層分まで広げられるなど、仕切りの無い大空間を安全かつ容易に実現するとともに、社会的ニーズである木材利用促進に貢献します。

【ビジネスメソッド、ビジネスマネージメント部門】

・ 「2×4(ツーバイフォー)木造耐火建築・工法(5階建)
―都心遊休地や狭小地を木造で有効活用するビジネスメソッド―

ツーバイフォー木造耐火建築工法は、耐火構造が可能となったツーバイフォー工法の特徴を活かし、都心狭小地(防火地域)において敷地を最大限に活用でき、かつコストも抑えることが可能な工法です。独自開発の建て起こしシステム、パネルシステム等により、これまで狭小敷地の建替えで困難であった、建物の有効面積の確保、事業費用と収益性といった課題を技術面で解決しました。これにより狭小遊休地の積極的な活用や建替えを促し、さらに都心部での木材利用により環境面で貢献することができます。
防火地域においては、隣家との間隔が狭く厳しい条件下でも生活空間を最大限確保したい、もしくは木造を選択したいとのニーズがあります。クレーン等の重機を使用せず、独自に開発したジャッキにより、現場作業だけであらかじめ施工した10m以上の耐火構造外壁を建て起こすシステムを開発し、都心密集型の狭小地やクレーンや大型トラックが入れない土地でも施工が可能となり、施工場所確保による建物幅の損失を防ぐこともできます。柱型や梁型が建物内に出ないため、他工法よりも有効活用面積が大きく取れます。制限されていたプランの自由度が高まり、居住者の住まいへのニーズをより高いレベルで満たす計画が実現できます。
これまで防火地域では鉄骨造や鉄筋コンクリート造の耐火建築物が一般的でしたが、この工法の開発により、防火地域でも木造利用の可能性が広がりました。プランの自由度が高まることに加え、木造ならではの住み心地の良さ(断熱性や調湿性等)を感じることができます。木造独特の外観デザインを提供することは、街並みに潤いを与え、地域や住民にとって優しい都市景観を広げることにも貢献します。
※1階はRC(鉄筋コンクリート)造です。

アンド・アース」ロゴについて
三井不動産グループでは、グループのロゴである「アンド(アンド)」マークに象徴される「共生・共存」、「多様な価値観の連繋」の理念のもと、グループビジョンに「アンド・アース(アンド・アース)」を掲げ、当社グループのまちづくりが常に地球とともにあることを認識し、人と地球がともに豊かになる社会をめざしています。
アンド(アンド)」マークの理念とは、これまでの社会の中で対立的に考えられ、とらえられてきた「都市と自然」「経済と文化」「働くことと学ぶこと」といった概念を、「あれかこれか」という「or」の形ではなく、「あれもこれも」という形で共生・共存させ、価値観の相克を乗り越えて新たな価値観を創出していくもので、平成3年4月に制定されました。

本件に関するお問い合わせ先

三井ホーム株式会社 広報部 広報グループ : 03-3346-4649

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