[精鋭チームが導くプレミアムクオリティ]
家族への想いが溢れる、胸が躍る邸宅〈後編〉
岐阜県T様邸

2023.03.29

プロジェクトリーダー(営業担当)、設計士、インテリアコーディネーター、工事・施工担当のスタッフたちを含めたチームで、施主であるT様夫妻の想いを共有し、親族が集いたくなる邸宅を実現しました。そんな邸宅のリビングエリアには、空間美と機能性を両立し、さらなる魅力を引き出した仕掛けが見られます。
さらに仕切りを抑えた開放的な邸内には、色使いの妙味も。
細部まで考え抜いた、MITSUI HOME PREMIUMの集大成です。

解決案のさらに一歩先へ。

2枚の踏み石を設けた広縁の入口。庭の紅葉が見える丸窓が、客人の心を和ませる心遣いも。

T様は向かいの別宅でお暮らしになっている、茶の湯を嗜まれるお母様のための設えも望まれました。ただ、炉を設けた茶室としてだけでなく、普段使いできる和室を兼ねたいとのリクエストも。位置はリビングの西側としました。
「リビングの脇から水屋を設けた広縁にいったん出て、南側から茶室に入るという茶事の様式に則った動線を考えました。リビングと広縁の間には、露地の意味合いを込め2枚の踏み石を。当初は茶事を優先し、リビングと茶室とは壁で隔てるつもりでいました。ですが、茶室をリビング続きの和室として使いたいという要望もあり再考することに。引き戸などの建具を設ける手法が一般的なのですが、しかしそれだと、せっかくの洗練された内装が台無しになってしまいます……」

設計士の小枝政由は頭を悩ませていました。チーム全員で解決策を探ります。インテリアコーディネーターの駒木総子は、お母様の想いや内装の方向性を改めて検証しました。
「リビングと続き間の和室を設けたい理由のひとつに、法事があります。和室だけでは親族全員が入りきらないので、リビングも活用していただけるように。和室を開放しご住職の声がリビングにも届くようにとのお母様の願いもあります。そこで普段は閉めておく建具自体が、魅力的なインテリアとして見せられる空間を提案しました」

こうしてリビングの内装に、個性的な木目をたたえた化粧合板の引き戸が加わりました。この引き戸は、大阪の安多化粧合板が手がけたもの。白太の抜けた部分をそのまま生かしたウォールナットの突板を黒い基材に貼り合わせた、芸術的な木目柄が印象的です。引き戸を開放した和室とも、木目の質感が見事に調和。「解決案だけにとどまらず、その先をいく提案を心掛けています」とプロジェクトリーダーの坂元剛志は話します。

リビングと和室の間には、芸術的な木目柄の引き戸を設置。引き戸を開けた時の状態や、テラスの軒天から続く木目の張り出し部分とのバランスも考慮して、絶妙な位置関係でレイアウトされている。

色と素材によるゾーニング。

T様ご夫妻が理想とする住空間の条件に、「非日常感」というものがありました。その答えが、光沢をたたえた白のタイルフロアをベースとした艶やかな空間です。さらに全館空調のメリットを活かして扉や壁で空間を区分けしないことで、一層広々とした印象を受けます。

しかし白基調だと、寂しい空間になりがち。そこでリビングであれば、木目の引き戸やテラスの軒天から続いているような木の天井を用いることで、温かみのある雰囲気が加わっています。これと呼応するように、テラスの反対側はブラウン系の色味を含むチャコールグレーの造作家具を。そしてホワイエを挟んで、リビングとは反対側のキッチンエリアは、ダークな色合いでまとめメリハリを効かせました。

ダークなチャコールグレーを基本の色合いとしたキッチン。カウンター席は、ホームパーティーの際に皿を並べるビュッフェカウンターとしても。

さらに壁や扉を設けていなくても、自然に邸内がゾーニング(区分け)されている工夫が各所に見られます。顕著なのは、階段室からホワイエに続くエリア。両サイドの壁に空間を確保して花台を置き、加えてタイルの色をグレー系に変え、さらにゲートの縁取りに合わせて異なるチャコールグレーのタイルを用いています。この細やかなあしらいにより、「寛ぎの空間へ入口」を強調する効果が生まれているのです。一方でホワイエのタイルフロアには、窓の格子に合わせてスクエア形にゲートの縁取りフロアと同じチャコールグレーのタイルを敷くことで、均整のとれた品格あるアクセントが加わっています。そんな細部にわたるつくり込みは、工事・施工を担当したスタッフや職人の高度な技術や工夫があってこそ実現しました。

階段室とホワイエを繋ぐゲート。

すべては、T様の愛すべき人々への想いと、もてなす心から。MITSUI HOME PREMIUMのプロジェクトリーダー、設計士、インテリアコーディネーター、そして工事・施工のスタッフ全員が、T様の夢を共有し、紡いでいった「心が豊かになれる邸宅」への原動力にほかありません。

  • 坂元 剛志

    坂元 剛志

    [営業/プロジェクトリーダー]

    2002年 三井ホーム入社
    2010年よりモデルハウス店長、営業所長を経て
    2022年より三井ホームプレミアム八事レジデンス勤務

  • 小枝 政由

    小枝 政由

    [一級建築士]

    1985年 三井ホーム入社
    1993年 一級建築士登録
    2008年 三井ホーム名古屋支店
    2016年 三井ホームデザイン研究所所属 

  • 駒木 総子

    駒木 総子

    [インテリアコーディネーター]

    1995年 三井ホーム入社
    2001年 インテリアコーディネーター取得
    2002年 二級建築士取得
    2005年 インテリアコーディネーターとして三井ホーム所属

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