17世紀のヨーロッパで生まれた「サロン」は、
美しいしつらえを用意し、
訪れる人々をもてなしながら、
芸術や文化を堪能する社交場であった。
流れる価値観は、今も変わらない。
非日常の華やかさと、
ゆったりとした心地よさで、
ゲストを包み込み、
身につけた知識や技術が、
お互いに高め合うひとときを叶える。
女性的で繊細な曲線が特徴のロココ様式は、
18世紀のフランスで流行した、
贅沢で優雅なスタイル。
有機的な丸いアーチと
淡く光るような白さが出会い。
新しい美しさを生み出すように、
クラシカルなロココを
現代的に昇華させたのが、
モダンロココのデザイン。
華やかさを持ちながら、
穏やかな空間をつくり出している。
溢れているのは、
アートを愉しみ、もてなす気持ち。
ハンドレールの黒と
バラスターの白とのコントラストが
モダンな印象を与える階段スペース。
しつらえたファインアートや
スナップショット。
どれもが大切な作品。
いつもプライベートギャラリーのように、
アートが息づいている。
上質を追及することは、
高価なものに囲まれることではない。
自分の心を満たし、
感性を刺激するものに包まれる。
同時に、ときめきや遊び心を持った
くつろげるひとときも愛おしむ。
どちらも追及することで、
本物の上質は叶えられる。
白はディティールや陰影を鮮明にし、
アートや空間を際立たせる。
そして、白が持つ無垢な力は私の特別な色を、
混じりけのない姿にし、
宿している魅力を引き出す。
さまざまな美しさを
いつも包み込んでくれる。
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