大型施設建築をさらに進化させる
「CLT」

世界各国で広まるCLT建築

  • CLTとはCross Laminated Timberの略称で、ひき板(ラミナ)を並べた後、繊維方向が直交するように積層接着した木質系材料です。厚みのある大きな板で、建築の構造材の他、土木用材、家具などにも使用されています。CLTは1995年頃からオーストリアを中心として発展し、現在では、イギリスやスイス、イタリアなどヨーロッパ各国でも様々な建築物に利用されています。また、カナダやアメリカ、オーストラリアでもCLTを使った高層建築が建てられるなど、CLTの利用は近年になり各国で急速な伸びを見せています。特に、木材特有の断熱性と壁式構造の特性をいかして戸建て住宅の他、中層建築物の共同住宅、高齢者福祉施設の居住部分、ホテルの客室などに用いられています。

優れた耐震性

  • 2015年の防災科学技術研究所のE-ディフェンス(世界最大の3次元振動台)における実大振動台実験では、阪神淡路大震災の観測波(震度7)よりも大きな加力に対して倒壊しませんでした。ツーバイフォー工法の壁・床・屋根では一部または全部にCLTパネルを使用でき、モノコック構造と合わせて地震への抵抗力を高めることができます。

    防災科学技術研究所のE-ディフェンス(3次元振動台)で実施された実大振動台実験。写真の5階建ての試験建物に対して、阪神淡路大震災の観測波よりも大きな加力を入力し、変形量、破損部位を調べ、倒壊しないことを確認。

高い耐火性

  • CLTなどの木材厚板は、火災時に表面に炭化層(断熱層)を形成しながらゆっくり燃えることが実験により確認されています。火災時に燃える部分(燃えしろ層)をあらかじめ見込んだ断面設計とすれば、一定時間、壊れない・燃え抜けない壁や床が実現でき、これにより低層の準耐火建築物の設計が可能になります。また、CLTをせっこうボード等で耐火被覆して燃えない構造体とすることで、耐火建築物とすることも可能で、中高層・大規模建築物も設計できます。

    日本住宅・木材技術センターの耐火炉で実施された、CLT現し壁の準耐火構造加熱実験。木材が毎分約1mmの速度でゆっくり燃え進むことを利用して、厚さ90mmのCLTが1時間で約60mm燃えた際にも壁が燃え抜けないことを確認。

    ※出典:一般社団法人 日本CLT協会「はじめるCLT建築~CLTが新しい日本の建築を創る~」、一般社団法人 日本CLT協会ホームページ

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