リゾートの快適性とラグジュアリー感を日常に
眺望を豊かに取り込み内外がシームレスにつながる邸宅

2024.6.14

Sさんご夫妻が新しい住まいのために選んだのは、街の中心部から車で15分ほどでありながら、人工物が何一つ目に入らず、山の稜線と森の景色が大きく広がる敷地。土地のもつ力を最大限に生かしながら、 自然のなかで非日常を満喫する住まいが完成しました。
(モダンリビング 2024年7月号 No.275掲載 / 取材・文:酒井 新)

2面の大開口で捉える雄大な山並みと大きな空

年に1度はハワイを訪ねるというSさん。自宅に求めたのも、自然を満喫しながら、心と体をゆっくり休めることができる住まいでした。土地探しからのスタートでしたが、まもなく街中の仕事場からも近い場所に絶好の土地を入手。両側に続いてきた家並みが途切れるところにあり、道路を背に山側を眺めれば、ただ稜線が美しく伸び、森が広がるという願ってもない敷地でした。
家づくりのパートナーに選んだのは「三井ホームプレミアム」のデザインチームです。以前住宅展示場で見たレジデンスの佇まいが気に入ったのがその理由でした。敷地の絶好のロケーションを生かし、リゾートホテルにいるような非日常が楽しめる住まいにしたいと伝えました。
自然を愛し、本物の素材と長く付き合うことを好むご夫妻だと感じた営業担当者。別荘などを多く手掛け、自然素材に精通し、環境のなかに溶け込むような建物やインテリアのデザインを得意とする設計者と、天然石や手づくりの鉄製品などについても知識豊富な外構担当者をアサインして専属チームをつくりました。
設計チームが提案したのは、敷地の高低差を生かして1階にビルトインガレージとピロティ、和室やゲストルームなどを配置。2階に雄大な山の眺めを大開口で捉える勾配天井のLDKを設けたプランです。外には広々としたルーフバルコニーを続け、サッシは壁に引き込めるように内外の一体感をさらに高めました。2面に連続するガラス窓は、間にコーナー柱を挟むだけ。室内からも稜線を切れ目なく捉え、朝から夕方へ刻々と表情を変える森と空の景色をパノラマで見せてくれます。床や天井、家具や外装にはふんだんに木を使用。手仕事ならではのぬくもりが伝わるロートアイアンや組子障子も効果的に使い、自然の優しさに包まれて過ごす住まいをつくり上げました。この家が完成してからは、仕事中のわずかな空き時間も家で過ごすようになったというご夫妻。新しい暮らしを満喫されています。

ピロティにはドッグランが続く。軒天井や外壁などにも木を豊富に使った。ヤシの木などはSさんが鹿児島の生産地で1本ずつ選んだもの。

玄関を入ればそこはリゾート。 豊かな森と空の眺めに時を忘れる

天井にレッドシダー、床はウォルナットを使い、外に広がる自然のもつ生命感を引き継ぐようなインテリアに仕上げた。ガラスのペンダントライトはご夫妻が一つひとつ選んだもの。位置や高さはシミュレーションを重ねて決定した。

LDKの一角に設けた造作キッチン。キャビネットには表情の豊かな木を使った。後ろの壁には扉が隠されていてヌックに続く。

1階のピロティ奥に設けたオリジナルのロートアイアンの門扉。Sさんは実際に鉄をたたいて形を打ち出す現場にも立ち会われた。

ピロティや外部の照明が深い闇のなかでも建物を美しく浮かび上がらせる。

1階の和室入口は組子障子に。手前の床はなぐり仕上げにして障子に負けない存在感。

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