
SCALA(スカーラ)は、2階建てのスキップフロアの家。間取りを壁で仕切らず床の高さでエリア分けされているから開放感たっぷり。今回Instagramで15万以上のフォロワーを持ち整理収納アドバイザーでもあるMisaさんをご招待。ここでの暮らしをイメージしてもらったり、毎日の収納術から無理なくできる防災テクニックについてなどお話しを伺いました。
大阪で5歳と7歳の男の子、そして夫との4人暮らし。
Instagram(@ruutu73)や自身のブログで紹介している北欧テイストのインテリアが人気。“日常に防災を”というテーマのもと、防災に役立つ情報を発信する(@kurashi_bosai) も持つ。著書「北欧テイストのシンプルすっきり暮らし」(マイナビ出版)には、Misaさん目線の暮らしのコツが盛り沢山。
空間と空間を壁で仕切るのではなく、床の高さを変えることで立体的に家の中をセパレートするスキップフロア。住まい全体が大開口の吹き抜けとスキップフロアで繋がっているから、家族の気配を程よく感じられる。
違うフロアで自分の時間を過ごしながら、家族と会話をしたり、意思疎通ができるのがポイント。どこにいても自分らしく心地よく過ごせるから、毎日がフリーアドレスの自由さを満喫できる。
リビングの大きな窓から光が、住まい全体を明るくしていてとても素敵な家だと思いました。壁で仕切らないスキップフロアは、こんなにも視界が抜けて広くみえるんですね。どの階にいても家族を感じられそうであたたかい家だと感じました。
冷暖房が気になりましたが、全館空調であれば、快適な暮らしが実現できそうですね。
壁がないので、どこにいても家族の気配を感じられるのがとても魅力に感じます。
特に子育ての時期は、子どもの安全を常に気にかけながら暮らしているので家事をしながら目が行き届くのは、大きな安心につながると思います。子どもが宿題をしている様子を、少し離れたキッチンからご飯を作りながらそっと確認できる。
そんなほどよい距離感も大切にできそうだなと感じました。
家事と育児をするようになって、「片付け」が大きなテーマになりました。快適で心地よい暮らしを実現するために、片付けやすい仕組みづくりが必要だと感じたからです。
また、子育てと片付けは深く繋がっているとも思ったので、子どもたちに伝えるためにもきちんと学んでみようと思ったのがきっかけです。やり方さえわかれば小さな子どもでもできるお片づけ。いるもの、いらないものを“選びとる力”は、これからの人生でも必要になってきます。
お片づけを通して子どもたちの自信を育むことができるお家づくりができたらいいなと思いながら、日々奮闘しています。
食料品はもちろんですが、玄関からもすぐだし高さも140cmと子どもならしゃがまずに入れるので、幼稚園グッズやお着替え、おもちゃを片付ける場所にも使えるなって思いました。秘密基地みたいな雰囲気もあるので、子ども達もスキップストックに入るのが楽しいはず。だからこそ自発的にお片付けができるスペースだなって。
使用頻度が年に1〜2回のキャンプ道具やクリスマスツリーなど季節の飾りなどを収納したいです。ロフト奥には、自分や夫の昔のアルバムなど、今の生活には必要ないけど、どうしても処分できないものを置いておきたいです。
きっかけは2018年の大阪北部地震です。子どもを抱えて、不安で、水を買うにもコンビニは閉まっているし、パニックでした。当時は水の一本すら備えていなかったのです(笑)
地震後すぐに防災って何をすればいいの?とネットで検索しましたが、情報が多すぎて「自分で考える。自分に必要な情報を選び取る」ことが必要でした。
防災を“教えてもらう”ではなく、“考える”、というふうに意識をシフトして、我が家の暮らしに合った防災を考え、発信していくことにしました。
それが意識の継続にも繋がっています。
「災害時だけ使うもの」ではなく、日常に使えるものの延長と考えて、普段も「災害時にも活用できるか?」という視点でモノを選ぶようにしています。
ローリングストックもシンプルで普段の暮らしに馴染むことを意識しています。
食品や日用品を多めに買い置きし、使用したらその分を買い足す備蓄法。
難しいことや面倒なことは続かないので簡単にすることがコツです。例えばいつもの買い物の中で少し多く購入しておくことです。
トイレットペーパーだったら常にプラス1袋多く買っています。
食品だったら普段から食べたい”美味しいもの”ものを買っていて賞味期限は1年で十分。食べたらまた買うだけ。災害用の保存食は買っていません。またクーラーボックスに保管しておけば年に何度か使用する時に買い足しや賞味期限のチェックのきっかけになります。
スキップストックは、ローリングストックや防災グッズを置いたり、防災収納としてのスペースにもできそうですね。
スキップフロアを活かした“スキップストック”という収納スペースが便利ですね。このスペースの活用コンセプトを防災にしているのもとても良いなと思いました。
これからの時代は、暮らしと防災がもっと寄り添って行くと考えていますし、家づくりの段階で安全面だけでなく、収納面、動線の視点で防災を考えるようになるのかなと思っています。 そういう時に防災講座や防災アドバイザーがいたりしたらいいなと思いましたが、今回見学をした時に、防災貯蓄などの具体的なご提案や家づくりについて色んな情報を教えてくださり、そういうのって安心感があるだけでなく、勉強になると思いました。