意外にも木は鉄よりも火に強い素材です。この木を構造材に用い、高気密のツーバイフォー工法を採用した三井ホームの住まいは、木の特性から火災に強く、さらなる工夫で耐火性能を高めています。

一般木造や鉄骨造などの軸組構造では、壁の内側や天井裏を伝わって火が燃え広がってしまいます。一方、三井ホームでは、1階から2階、さらに2階から屋根裏への「火の通り道」をファイヤーストップ材によりシャットアウト。壁内の構造材も同様の働きをするため、万一、火がせっこうボードを通過した場合でも、壁の中を伝わって燃え広がることを防ぐ効果があります。
万一、火がせっこうボードを通過した場合でも、ファイヤーストップ材が「火の通り道」を防ぐ効果を果たします。

木の構造材は火にあぶられても、表面が炭化層となって内部への火の進行を遅らせ、構造材としての強度低下が抑えられます。ところが鉄骨は、550℃を超えると一気に変形し、強度が急激に低下してしまいます。また、気密性に優れたツーバイフォー工法の住まいは、出火時に窓とドアを閉じていた場合、新しい酸素が供給されずに自然鎮火してしまうこともあるほどです。
木材と鉄骨の耐火性比較実験
ツーバイフォー構造部材
軽量鉄骨構造部材
実験内容/常温での強度が同一の木材と鉄骨を選択。木材は構造材に使われるツーバイテン(2×10)材2枚重ね(76×235o)。鉄骨はリップみぞ形鋼(150×75×20o、厚さ3.2o)。それぞれに500sの荷重をかけ、約1000℃まで加熱。[1986年 三井ホーム実験による]
実験後にカットした
木の断面

三井ホームでは、壁の下地として12.5oのせっこうボードを使用。天井には9.5oのせっこうボードを二重貼り
※にしています。せっこうボードには約21%の結晶水が含まれており、火災の際は熱分解により水分を発散。約20分間にわたって温度の上昇を抑制し、初期消火を可能にします。断熱・吸音材として壁や天井に充填しているロックウールも、優れた耐熱性で防火の役割を果たします。
※吊天井仕様の場合
火災現場
せっこうボードが炭化。
せっこうボード下に火は回っていません。
構造材に火災の影響はまったくありませんでした。

隣家から火災が発生した場合、隣家側に面する外壁の表面温度は800℃以上になるといわれています。ある市街地で発生した火災事例では、出火元の家屋が全焼し、1.5m離れた西隣の在来木造の建物も半焼。しかし、2m離れて東隣に建つ三井ホームの家は、雨どいが溶け、雨戸が開かなくなったという最小限の被害のみで、隣家火災に対しても優れた耐火性と安全性を実証しました。
消火活動のプロである消防士曰く「木造より鉄骨住宅の方が怖い」。これは、高温で熱せられた鉄骨は急速に強度が低下するため、不意に崩れ落ちて負傷することもあるとか。一方、木の構造材は表面が燃えても強度が保たれ、比較的安全に消火活動ができるのです。
ツーバイフォー工法はその優れた耐火性が公的に認められ、2004年に耐火構造認定を取得。さらに三井ホームは、外壁を湿式仕上げでも可能にし、防火地域でも美しいデザインの家を実現します。