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家と緑を通して、暮らしの美を考える。

INTERIOR

家と緑を通して、暮らしの美を考える。

AUG.18.2016

住宅の美しさは、どこから生まれてくるのだろうか。三井ホームの家がもつ「美」について、建築と緑の視点から2人のプロが語り合った。

対談の場所は、「新座・朝霞ハウジングステージ」の三井ホームのモデルハウス。ノスタルジックモダンスタイルをテーマにした開放的な空間だ。

オーダーメイドの家づくりを手がける三井ホームの大きな特徴は、「美」「強」「健」。その「美」は、どのようにすれば生み出せるのだろうか。三井ホームの商品開発担当、竹田文聡さんと、盆栽作家の小林健二さんが、家と緑をめぐり、美について対談を行った。

時を経るほど美しい、盆栽と家の秘密。

「新座・朝霞ハウジングステージ」の三井ホームのモデルハウス外観。木と塗り壁、レンガが特徴的。

竹田 このモデルハウスは「本と緑があふれる家」がコンセプトなんです。観葉植物など、ほかのモデルハウスの3倍以上のグリーンを置きました。

小林 私はアメリカのポートランドで盆栽を学んだのですが、向こうではお客を迎えるしつらいとしてグリーンを効果的に使っていますね。私の家では毎年、花見をするためにしだれ桜を育てているんですよ。植物の使い方は茶の世界に通じるように思います。

竹田 共通する点はどちらもその「所作」が大切であり、意味があるというところですよね。盆栽は何年もかけて育てていくのも楽しそうです。

小林 自然は美しいものですが、枝を切ったり整えたりして、つまり人の手を加えてもっと美しくなる。また外から見えない根の状態を知ることも大事です。心も大切、ということですね。

築40年を経た三井ホーム施工例。家族が過ごした年月と愛情が感じられる。

竹田 住宅も時を経るほど美しくなるものでありたい。このモデルハウスのもうひとつのコンセプトは「古い洋館をていねいにリノベーションした家」というものでした。この家でも木やレンガ、塗り壁など昔から使われている本物の素材が見えるつくりにしています。

小林 手のかかっている植物は何年、何十年経っても生き生きとしています。いい家も同じですよね。

竹田 同感です。時々、築40年ぐらい経った家を見せてもらうのですが、歴史や愛情が感じられますね。使う人の手が触れてモノに自然と輝きが出る、それが美しさを生むのです。

小林 家に盆栽を置くときは〝間〞の取り方、盆栽を置いた〝余白〞をどう使うかが重要です。それ自体が美しい盆栽にプラスして影や余白も計算すると、もっときれいになるんです。

竹田 このモデルハウスは仕切りが少ない点も特徴です。大らかな空間にいくつかの心地よい居場所があり、好きなところで家族が過ごせる。近くてもいろいろな方向を向いているのでほどよい心理的な距離を保てるのです。

小林 家にあえて余白をつくるんですね。盆栽と同じで、そのほうが豊かでのびのびとした場所になりますね。

竹田 盆栽には伝統の技法が受け継がれていると思いますが、私も日本の建築から学びました。洋風の家ですが、ゆらゆらしたガラスは格子や障子など、向こうが見え隠れする日本の空間構成にも通じます。窓、差し込む光、緑や本、あらゆるものが主張し過ぎることなく、引き立て合っている。それらは、時間とともに変化します。しかし、どの瞬間を切り取っても調和された輝きを保っているとしたら、それはとても美しいと思います。

<プロフィール>

竹田文聡(写真左)

三井ホーム 商品開発部

1972年生まれ。1997年入社、三井ホームデザイン研究所、設計担当などを経て現在は商品開発業務に携わる。モデルハウスの企画からデザインまでの統括業務、開発などを行う。

小林健二(写真右)

盆栽作家

1970年生まれ。国土建設学院造園緑地工学科卒業。創園などを経て2002年、「品品」を設立。盆栽の販売、教室、造園などを手がける。建築家とのコラボレーションも多い。

新感覚の、「景色盆栽」に出合う店。

小林さんが現代のライフスタイルに合う「景色盆栽」を提案するショップ「品品」。モダンな盆栽で家の和洋を問わず四季の風景を取り込める。

尾鷲陽介・写真 photographs by Yosuke Owashi

青野尚子・文 text by Naoko Aono

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