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オールドローズに魅せられて

LIFESTYLE

オールドローズに魅せられて

MAY. 6.2016

本業が医師であるMさんはバラを育てて12年。実は園芸界では、馬フン堆肥で作る肥料をはじめ、独創的な栽培法や道具を生み出すバラ先生としても有名です。英国で出会った、オールドローズの優雅な花姿と香りに魅せられたMさんのお庭をご紹介します。

建物と庭のバランスを考えてバラをデザイン

植栽スペースがわずかなので、ほとんどのバラはアーチやドームで仕立て、壁や屋根に這わせて育てているのだそう。広さがなくてもアーチで仕立てれば、こんなにも華やか。バラの香りがあふれる庭を演出しています。

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玄関前のガレージを兼ねた庭も植栽スペースは石張りの両端のみ。ここの主役はメイ・クイーン。このバラは樹高3mほどで、香りもしっかりしています。アーチに絡め、庭の入り口を華やかに演出しました。バラの足元にもサギゴケやキャットミントなどたくさんの花を植えています。

「建物と庭のバランスを考えてバラをデザインするのは楽しい。僕の場合は庭仕事ではなく、『庭遊び』です」とMさん。

立体的に演出する工夫も

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クリニックの待合室からつながる庭。鉄筋をワイヤーでつないだ自作のアーチをデッキに巡らし、バラを立体的に演出。鉢植えのバラとの高低差も楽しいですね。鉄筋は錆びて茶色くなっても、枝のように見えて自然な趣に。

チャーミングに咲くガーデンローズ

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バラは品種によって、表情はいろいろ。Mさんが手がけるお庭には、チャーミングに咲くロサ・ガリカ・オフィキナリスやフェリシテ・パーメンティエのほか、上品でさわやかなマダム・プランティエ、神秘な色合いのニュイ・ドゥ・ヤングなど、さまざまなローズたちが咲きます。

なかでもハマっているのはオールドローズだそう。「150年近くの歴史があり、丈夫な品種が多く、無農薬で育つ。そしてなんといっても豊かな香りと優雅な姿が最大の魅力です」

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建物の佇まいと相まってノスタルジックな雰囲気を演出しているのは、壁面を這う小輪のスノーグースとアーチを彩るブレアリー・ナンバーツーです。

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バラの咲き誇るあちらこちらに、おとぎ話に出てくるような石の人形も鎮座。庭の入り口の扉の上では小さな天使がお出迎え。デッキの上にはウサギや鳥、小人が同居しています。

最後に医師ならでは観察眼でバラ栽培の研究を行うMさんの庭づくりの秘訣も教えていただきました。「すぐにいろいろな手法に目移りしてはダメ。わが家のバラもアブラムシが少なくなったのは、いつのまにか棲みついたハナグモたちのおかげ。5年10年とじっくり育てれば、その庭本来の生態系ができ、強く健やかになるんです」

花があって虫がいて鳥がやってくる無農薬ローズガーデン。それは自然の法則にかなった、優しくもたくましい恵みの庭でした。

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