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ART OF LIVING サロンのある上質なくらし

INTERIOR

ART OF LIVING サロンのある上質なくらし

APR.22.2016

アートのような美しいくらし。それは、あなた自身がより輝くためのスタイルをみつけることからはじまります。そんな心豊かに幸せにくらすヒントを3回に分けてご紹介します。
今回は、「サロンのある上質なくらし」についてのお話です。

洗練された美しいしつらえを整え、訪れる人々をもてなしながら、趣味を共有し楽しく語り合う「サロン」。「サロネーゼ」という言葉が取りざたされて10 年、自らサロンを開いて活躍する女性たちのライフスタイルが注目を集めています。多くの女性たちを魅了する「サロンのある暮らし」とは、どのような魅力があるのか紐解きます。

マリー・アントワネットも愛したサロン

そもそもサロンは、17 世紀ヨーロッパ、特にルネサンスのイタリアや、優雅なロココ様式に彩られた近代フランスの宮廷文化で花開きました。上流貴族や貴婦人たちが競い合うように開いたサロンは、芸術や文化について語り合い、教養や知識を高め合う社交場でした。貴族や上級ブルジョワジーはもちろん、文人や芸術家たちも多く出入りし、その場に招かれることこそが大きな価値をもつステイタスでもあったのです。
ルイ15 世の公妾として、フランス政治の「影の実力者」とも言われたポンパドゥール夫人。彼女はその美貌だけでなく、知的で学芸的な才能に恵まれ、芸術の熱心の愛好家として自らのサロンでヴォルテールやディドロなどの啓蒙思想家や様々な芸術家たちと親交を深めました。かのフランス王妃マリー・アントワネットも、彼女がこよなく愛したという離宮プチ・トリアノンで、気のおけない友人たちに囲まれ、音楽や文学に没頭する日々を過ごしたといいます。女性を中心としたサロンの場こそ、時代の最先端といえる文学、哲学、音楽、芸術などの様々な才能が集まり、女性のリテラシーと華やかな宮廷文化の発展を牽引する役割を担っていたのです。

サロンから新しい時代の女性像が生まれる

このような女性を中心とした文化の広がりは、啓蒙主義時代の文化的サロン、ロマン主義時代のサロンとゆるやかに変化をたどりながら、現代日本のサロネーゼとその文化にも脈々と受け継がれています。サロネーゼは、サロンを開くことで自らの感性そのものを表現します。スタイルを感じさせるこだわりの家具、心を込めたテーブルセッティング、可憐なフラワーアレンジメント。最高のしつらえは、招いた人々を最高の状態でおもてなしするための欠かせない要素。その中で繰り広げられるエスプリの効いた会話、新鮮な発見、和やかな笑い声・・・。趣味を共有する仲間たちと過ごす密度の高い時間に身を委ねることで、互いに感性を高め合い、輝きを磨いていくのです。
いま、世界的にも社会的な女性の地位向上の気運が盛り上がりをみせています。女性のもつ才能を開花させ、品格をも高めるサロンのある暮らしは、さながらフランス宮廷文化で輝いた貴婦人たちのように、女性の地位向上、ひいては社会進出につながる近道になるのではないでしょうか。女性文化を象徴するサロンが、新たな時代の女性像を作り出すヒントになるのかもしれません。
次回は、エレガントな華やぎと、心地よいくつろぎが同居するインテリアについてのお話です。

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