ニュースリリース

2012.10.01
「2012年度グッドデザイン賞」を受賞

グッドデザインアンド・アース

  • G-WALL構法、サンキュート、医院開業スキームの3点が受賞
  • G-WALL構法は「グッドデザイン・ベスト100」にも選出

三井ホーム株式会社(本社:東京都新宿区、社長:生江隆之)は、このたび公益財団法人日本デザイン振興会主催の「2012年度グッドデザイン賞」において、2×4工法を進化させた高強度の木造住宅システム「G-WALL構法」、高効率太陽熱ソーラーシステム「サンキュート」、地域の診療所を支援する開業システム「開業まるごとクリニック」の3点が受賞しましたのでお知らせいたします。そのうち「G-WALL構法」は、「グッドデザイン・ベスト100」にも選出され、特別賞候補にノミネートされています。
三井ホームグループでは、本年4月に2012年度から2017年度の6ヵ年を対象とした「木造イノベーション2017 三井ホームグループ中長期経営計画」を策定いたしました。その初年度に複数の受賞ができたことを契機に、今後ますます「木の家ツーバイフォー」を機軸とした木造建築の新たな価値の創造に向け、事業拡大してまいります。

※「グッドデザイン賞」は、公益財団法人日本デザイン振興会が主催する、総合的なデザインの推奨制度です。その母体となったのは、1957年に通商産業省(現経済産業省)によって創設された「グッドデザイン商品選定制度(通称Gマーク制度)」であり、以来50年以上にわたって、私たちの暮らしと産業、そして社会全体を豊かにする「よいデザイン」を顕彰し続けてきました。
その対象はデザインのあらゆる領域にわたり、受賞数は毎年約1,000件、55年間で約38,000件に及んでいます。
賞はこの「グッドデザイン賞」と、さらに複数の「特別賞」で構成され、受賞したデザインには「Gマーク」をつけることが認められます。最新のアンケート調査では、このGマークの認知率は88%にも及んでいます。「Gマーク」は創設以来半世紀以上にわたり、「よいデザイン」の指標として、その役割を果たし続けています。

2012年度グッドデザイン賞受賞項目

【住宅・住宅設備部門】

  • 2×4工法を進化させた高強度の木造住宅システム「G-WALL構法

大規模な地震や台風などの自然災害のリスクが大きい日本では、特に東日本大震災以降、建物の耐震性と、省エネルギー性に対する関心が高まっています。
G-WALL構法は、木造(2×4工法)住宅の耐力壁の強度を従来の2倍以上に高めることで、建物の耐震性と可変性を飛躍的に向上させると同時に、厚い外周壁により高い省エネルギー性能も両立させた進化したオリジナル2×4工法です。
高強度の耐力壁G-WALLと大断面の床梁との組み合わせで、シームレスな大空間、大開口を実現しています。住まい手が間取りや空間を自由自在に描くことができるため、世代を超えて永く安心して暮らし継ぐことができます。
また居住者の加齢や家族構成を含めたライフスタイルの変化、また売却・譲渡時の新しい居住者のニーズにフィットできないことによる建替えをなくし、戸建住宅の社会的耐久性の向上を実現します。
これにより廃棄物の発生やCO2排出の低減が可能な環境負荷も小さい建築システムです。

サンキュートは、従来の太陽熱利用機器で課題となっていた意匠性を、屋根一体型とすることで大幅に改善した太陽熱給湯システムです。従来のように屋根葺き材の上に固定するのではなく、新開発の真空断熱技術により薄くなった集熱パネルを屋根下地に直接固定するので、屋根材とほぼ同じ高さに仕上げられます。これにより、従来品で利用されている固定用ワイヤーも必要ありません。意匠性を大きく損なう集熱配管も、パネル側面から直接住宅内に導入し貯湯タンクまで導く新工法により完全に隠蔽し、スタイリッシュな外観となりました。
また、住宅内で消費されるエネルギーに目を向けるとその1/3を占めているのが給湯であり、使用の多くは入浴です。たっぷりとお湯を利用する入浴は私達の生活に彩りを与えているため、その削減は容易ではありません。サンキュートは、集熱パネルの集熱効率を真空断熱技術等の採用により、従来品に比べ35%向上させており、その消費エネルギーを容易に半減できます。
このように、サンキュートは環境への配慮とデザイン性を両立させ、省エネ・省CO2技術で、サスティナブル社会の実現に貢献します。

【公共領域の為のサービス・システム部門】

  • 地域の診療所を支援する開業システム「開業まるごとクリニック」

地域に根ざした医療を目指し開業を希望する医師にとって、開業資金の初期投資を低額に抑え、1戸建てのクリニックで開業できるリース診療所です。今までは、医師が建築するか、土地所有者が診療所を建てて賃貸(借家)するかの選択でしたが、JA三井リース株式会社(JA三井リース)の建物リースを活用することで開業サポートの幅を広げました。土地所有者とJA三井リースとで事業用定期借地権を設定し、JA三井リースが所有する診療所に、医師は定期借家契約にて入居し開業を行うシステムです。借家期間が終了した後、再契約も可能で、再契約期間終了後には建物の買い取りも選択可能となります。地域医療を絶やさず、普及していく一役を担っています。
土地所有者にとっては、投資リスクを負担せずに代々からの土地を手放すことなく安定した不動産資産として収益実現と地域貢献に寄与できる土地活用が可能となります。開業希望医師にとっては、少ない初期投資額で「地域に根付いた」「環境に優しい」診療所の開業が実現できます。木造2×4工法の診療所は、街並みに配慮した温かみのあるデザインで、地域住民や患者さんにも優しい建物です。地域医療に貢献し、継続的にクリニックが運営できる仕組みであり、今後も普及活動に努めてまいります。

アンド・アース」ロゴについて
三井不動産グループでは、グループのロゴである「アンド(アンド)」マークに象徴される「共生・共存」、「多様な価値観の連繋」の理念のもと、グループビジョンに「アンド・アース(アンド・アース)」を掲げ、当社グループのまちづくりが常に地球とともにあることを認識し、人と地球がともに豊かになる社会をめざしています。
アンド(アンド)」マークの理念とは、これまでの社会の中で対立的に考えられ、とらえられてきた「都市と自然」「経済と文化」「働くことと学ぶこと」といった概念を、「あれかこれか」という「or」の形ではなく、「あれもこれも」という形で共生・共存させ、価値観の相克を乗り越えて新たな価値観を創出していくもので、平成3年4月に制定されました。

本件に関するお問い合わせ先

三井ホーム株式会社 広報部 広報グループ : 03-3346-4649

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