ニュースリリース

2011.10.13
「環境・社会報告書 2011」発行
環境中期計画「エコ・アクションプラン2016」スタート

三井ホーム株式会社(本社:東京都新宿区、社長:生江隆之)はこのたび、2010年度の環境保全活動状況と社会的責任への取り組みについてまとめ、「環境・社会報告書 2011」を発行いたしました。

三井ホームは、昨年11月に策定した、環境ビジョンにおける環境基本理念“「木の家、暮らしデザイン」宣言”と、環境方針の重点テーマ「木資源の活用」「環境性能・価値の創出」「住まいの長寿命化」に基づき、環境中期計画「エコ・アクションプラン2016」の具体的な目標を設定し、今年度よりその取り組みを新たに開始いたしました。今後も、環境負荷の少ない企業活動を推進するとともに、ステークホルダーと共創型の環境コミュニケーションを展開し、満足度の高い住まいと暮らしを提供し続けてまいります。

また、三井ホームグループは2011年を「第二の創業」期と位置づけ、4月に「ステートメント」“暮らし継がれる よろこびを未来へ”とともに「ミッション」を制定しいたしました。これまで継続してきた地道な活動を念頭に、これからも地球環境問題に取り組み、持続可能な社会づくりに貢献してまいります。

概要

1. 報告書の内容

(1)対象期間:2010年4月~2011年3月
(2)2010年~2011年の主な活動
(3)期間中の環境活動結果報告と社会性への対応、東日本大震災にともなう活動等

【環境報告】
木を使う~森林資源とのかかわり/木でつくる~住まいの性能向上/木に暮らす~暮らし継がれる住まい/木を再利用する~資源の再利用/環境保全活動

【社会性報告】
法令等遵守の徹底とIR活動/安心できる住まい/働きやすい環境/社会活動・地域コミュニケーション

2. 2010年~2011年の主な活動報告

【環境報告】
(1)木を使う~森林資源とのかかわり

地球温暖化の原因であるCO2を吸収する木は、計画的な伐採と植林、育林によって再生産が可能な資源です。三井ホームのツーバイフォー工法は、地球環境への負荷の少ない「木」を住宅の構造材として使用しており、その大半を政府主導で厳しい森林管理がなされているカナダから調達しています。
2010年度における輸入構造用製材(ランバー)の持続可能な森林管理を認定する森林認証率は88%でした。また、国産材への対応としては、2010年度における構造用合板の国産材比率は61%で、国土交通省のモデル事業においても、地域産材の活用と植林事業を併せた提案が採択されました。

(2)木でつくる~住まいの性能向上
当社は「次世代省エネルギー基準」(国土交通省が定める省エネルギー基準)への対応や、断熱性能に優れた屋根断熱パネル「ダブルシールドパネル」、窓ガラスには高遮熱Low-E複層ガラスを採用しています。さらに、高効率給湯器や太陽光発電システム等の普及により、居住段階におけるCO2排出量削減に取り組んでいます。
2010年度の次世代省エネルギー仕様住宅の普及率は98%(注文戸建て専用住宅)で、前年度比12%の増加となっています。また、高効率給湯器の普及率は77%、太陽光発電システムの普及率は35%でした。また、心地よさと地球環境への配慮を両立した環境型住宅「green’s(グリーンズ)」を2011年4月に発売し、さらなるCO2削減を目指した次世代環境対応住宅の研究に取り組んでいます。

(3)木に暮らす~暮らし継がれる住まい
木材は炭素を多く貯蔵するため、住まいの長寿命化は、環境負荷の低減を図るとともに資源の節約にもつながります。三井ホームでは、2010年10月より建物お引渡し後60年にわたり、10年ごとの点検の実施(60年点検システム)や構造躯体を最長30年まで保証(30年保証システム)する建物長期サポートシステム「キープウェル」を導入し、更に、今後も長期にわたる品質・性能の維持をサポートしてまいります。2010年度末までに、お引き渡した新築住宅は約19万9千棟にのぼり、この住宅の炭素貯蔵総量は、木材だけで約142万t-Cになります。この炭素量は、スギ人工林約8,400haが貯蔵している炭素総量に相当し、その面積は東京都大田区と品川区の合計面積に相当します。

(4)木を再利用する~資源の再利用
資源循環型社会をめざして、廃棄物のリデュース(排出抑制)、リユース(再使用)、リサイクル(再生利用)を推進しています。生産工場、新築・解体現場それぞれで、またオフィスでも取り組みを行っています。
産業廃棄物の削減としては、新築現場における産業廃棄物の最終処分量は3.0m3/棟で、2004年度対比で77%削減(2010年度目標69%)できました。リサイクル率としては、木くず99%(目標98%)、紙くず90%(目標90%)、廃プラスチック76%(目標70%)、石膏ボード95%(目標95%)でした。

【社会性報告】
三井ホームグループは「私たちは、お客様の満足を第一と考え、永く愛されるすまいと暮らしを提供します」をミッションに掲げ、お客様満足度(CS)向上を推進しています。そして、社員満足度(ES)の向上を図るとともに、社会満足度(SS)の確立・向上を図るなど、さまざまなステークホルダーとともに、社会から信頼される企業グループになるべく努力しています。

(1)法令等遵守の徹底とIR活動
コンプライアンス委員会、リスクマネジメント委員会の設置等により、リスクの早期把握を行うとともに、コンプライアンス経営実施のための体制を整備、強化しています。
東日本大震災では震災直後から災害対策本部を設置するとともに、お客様の被災状況把握などの情報を収集し、対応してきました。また、IR活動においても適切で迅速な情報開示をしています。

(2)安心できる住まい
お客様の満足を第一と考え、永く愛される住まいと暮らしの提供を目指しています。お客様にご協力いただいている着工時コミュニケーションシートや、ご入居時アンケートでは、80%以上の満足度をいただいています。

(3)働きやすい環境
お客様満足を実現する人材育成と、魅力ある組織や制度、風土づくりにより、ワークライフバランスを充実させ、働きやすい職場、働き甲斐のある会社を目指し、社員満足度の向上を図ります。

(4)社会活動・地域コミュニケーション
三井ホームグループ(三井ホームコンポーネント)では、わたらせ未来基金による、足尾の森の再生を目的とした「どんぐり里親プロジェクト」に参加し、植林のための苗木として、120個のどんぐりを苗木で育てたり、地元小学校への木材の寄付など、様々な社会活動を行っています。

アンド・アース」ロゴについて
三井不動産グループでは、グループのロゴである「アンド(アンド)」マークに象徴される「共生・共存」、「多様な価値観の連繋」の理念のもと、グループビジョンに「アンド・アース(アンド・アース)」を掲げ、当社グループのまちづくりが常に地球とともにあることを認識し、人と地球がともに豊かになる社会をめざしています。
アンド(アンド)」マークの理念とは、これまでの社会の中で対立的に考えられ、とらえられてきた「都市と自然」「経済と文化」「働くことと学ぶこと」といった概念を、「あれかこれか」という「or」の形ではなく、「あれもこれも」という形で共生・共存させ、価値観の相克を乗り越えて新たな価値観を創出していくもので、平成3年4月に制定されました。

本件に関するお問い合わせ先

三井ホーム株式会社 広報部 広報グループ : 03-3346-4649

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