ニュースリリース

2008.05.12
当社独自技術の「新Gフレーム」
(財)日本住宅・木材技術センターによる
木造住宅新工法「性能証明(工法分野)」第1号を取得

三井ホーム株式会社(本社:東京都新宿区、社長:中村良二)は、当社独自のツーバイフォー工法ハイブリッド技術「Gフレーム構法」の技術を進化発展させ、「新Gフレーム」(仮称)を開発し、平成20年5月12日に財団法人日本住宅・木材技術センターの木造住宅新工法性能認証制度の「性能証明」を取得しました。同センターの当該認証制度における木造住宅の工法分野での認証は、三井ホームが第1号になります。
従来の「Gフレーム構法」は、1階部分の耐力壁における大開口を可能とする技術でしたが、今般性能認証を取得した「新Gフレーム」は、2階までの高い吹き抜け空間が実現でき、さらに幅広い用途への活用が図れるものです。

本認証の概要は以下のとおりです。

1.性能証明認証内容

認証番号
:新工法NSK1a1
名 称
:枠組壁工法建築物の耐力要素として扱う集成材ラーメン工法
 新Gフレーム
認証日
:平成20年5月12日
認証機関
:財団法人 日本住宅・木材技術センター

財団法人 日本住宅・木材技術センター
木造住宅などにおける木材の利用技術を開発、普及し、関連する産業を活性化することを目的として、昭和52年(11月24日) に農林省(現 農林水産省)と建設省(現 国土交通省)の許可を受けて設立された公益法人です。
所在地:本部事務所 東京都港区赤坂 2-2-19 アドレスビル 4階木造住宅新工法性能認証
木造住宅・木材産業における新工法や新商品の性能などを認証する制度です。企業等が開発した木造住宅の工法や木質建材による部品化した新しい部材等の性能を認証するものです。また、同センターが定めた基準・規格に適合するものを生産・供給することも認証します。

2.「新Gフレーム」(仮称)の特徴について

  • この工法は3階建て以下の枠組壁工法(ツーバイフォー工法)建築物の1階または1~2階吹き抜け部において、耐力壁により構成される耐力壁線に代えて、集成材ラーメンフレームを設置することにより、鉛直荷重はもとより水平荷重も負担させることができるものです。
  • 最大で幅8m、高さ6mの大開口が実現できます。1階の高さだけでなく、2階までの高さの広い吹き抜けなど、フレキシブルな空間設計が可能です。
  • フレーム柱、梁の厚さは15cmで、従来の「Gフレーム」の17cmより薄型になっています。
  • 本技術を活用した商品や住空間提案については、新規オープンモデルハウスへの採用を含めて、今年度秋以降に予定しています。

(参考)

「Gフレーム構法」とは、断面積が300c㎡以上ある大断面の集成材(基準強度が曲げ、圧縮ともに製材の約1.5倍以上)を構造材とし、柱、梁の接合部を半剛節とした木造ラーメン構造を、ツーバイフォー工法に融合させた建築構法です。ヘビーティンバーの強度性能に加え、柱と梁の接合部を堅固に結合させたラーメン構造とすることで、頑強な構造強度を持っています。これにより、全面開口の2台分のガレージや大きな窓が実現できます。しかも建物荷重がRC造や鉄骨造よりも軽量のため、軟弱な地盤条件でも、20kN(キロニュートン)/㎡以上の地耐力があれば適用可能です。
この「Gフレーム構法」について、三井ホームは、平成7年5月に財団法人日本建築センターにおいて、構造耐力性能評価を取得しています。
「Gフレーム構法」の「G」とは、GATE、GREAT、GAEAGEの頭文字「G」から由来し、多用途に活用できることを表現しています。
今回認証を取得した「新Gフレーム」は、この「Gフレーム構法」をさらに進化発展させたものです。

本件に関するお問い合わせ先

三井ホーム株式会社 広報部 広報グループ : 03-3346-4649

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