ニュースリリース

2007.09.11
「環境・社会報告書 2007」発行
生産・居住段階でのCO2削減を推進

三井ホーム株式会社(本社:東京都新宿区、社長:中村良二)はこのたび、2006年度の環境保全活動状況と社会的責任への取組みについてまとめ、「環境・社会報告書 2007」を発行いたしました。
三井ホームは、持続可能な森林として管理認証を受けている森林を構造材の調達先とし、省エネルギー性と快適性を兼ね備えるとともに、長く住み継がれていく良質な社会資本となる住まいを環境に配慮した住まいのあり方と考えています。
環境保全活動においては環境委員会を設置し、「新築系産業廃棄物削減」「CO2排出量削減」「建物維持管理環境負荷軽減」の3部会を中心にそれぞれの目標を定め活動しています。これからも廃棄物量の削減、住まいの省エネルギー性の向上など環境活動をグループ全体で推進し、社会から信用を得、信頼される企業であるべく努力してまいります。

1.報告書の内容

[1]対象期間:2006年4月~2007年3月
[2]2006年度の環境活動結果報告と社会性への対応

【環境への対応】
(1)三井ホームの環境配慮への主な取組み

  • 新築系産業廃棄物削減
  • CO2排出量削減
  • 建物維持管理時の環境負荷・コスト軽減

(2)三井ホームコンポーネントの主な取組み

  • 電気使用量の削減
  • 産業廃棄物排出量の削減
  • 紙使用量の削減

【社会性への対応】
(1)お客様満足度・社員満足度・社会満足度への取組み

2.2006年度の主な活動報告

三井ホームの主な取組み

(1)新築系産業廃棄物削減
新築現場からの廃棄物総排出量は26.9m3(1棟あたり45坪換算)で、2005年度よりも減少したものの、目標とした基準年度(2004年度)比10%の削減には至りませんでした。廃棄物最終処分量は8.6m3(1棟あたり45坪換算)となり、2004年度比で33%削減することができました。
また、新築系廃棄物全量におけるリサイクル量は98,247m3と、2005年度(78,912m3)に比べ24.5%増加しました。
石膏ボードおよび木くずのリサイクル率は約90%と2005年度並みを維持しました。紙くず(リサイクル率66%:2005年度32%)、廃プラスチック(リサイクル率58%:2005年度39%)のリサイクル率はそれぞれ大きく改善しました。

(2)CO2排出量削減
当社は「次世代省エネルギー基準」(国土交通省が定める省エネルギー基準の最高基準)への対応、断熱性能に優れた屋根構造断熱パネル「ダブルシールドパネル」の採用率向上により、居住段階におけるCO2排出量削減に取り組んでいます。
その結果、2006年度の暖冷房によるCO2排出量は2005年度比で減少しており、その他給湯などを含めると、2006年度の受注棟数ベースでの居住段階におけるCO2排出量は、1990年度比で9.4%の減少となりました。
また、グループ会社の三井ホームコンポーネント・三井ホームコンポーネント関西・九州ツーバイフォー各社の工場で電気使用量の削減に取り組みました。三井ホームコンポーネントにおけるCO2排出削減量は、2003年度比17%の削減となりました
当社の次世代省エネルギー基準対応仕様の採用率は、2006年度は受注棟数の83%(昨年度73%)となりました。

  • ※2003年度の三井ホームコンポーネントの代表3工場平均の工場電気使用料から換算・評価

(3)建物維持管理時の環境負荷・コスト軽減
2002年度から実施している「20年保証システム」の10年目点検数は、2006年度までに27,404棟となりました。点検記録やメンテナンスの履歴は建物ごとに書類と電子データで保管しており、維持管理方法の確立などに役立てています。

三井ホームコンポーネントの主な取組み
三井ホームコンポーネントは2002年度から環境活動を開始し、埼玉工場では2003年度にISO14001認証を取得しました。2006年度から三井ホームコンポーネント関西および九州ツーバイフォーの2工場も加わり、活動を推進しています。2006年度の三井ホームコンポーネントにおける主な活動実績は以下のとおりです。

(1)電気使用量の削減
工場内外の不要照明の消灯や生産稼働日の設定、エアコンの温度管理により、ランバー投入量1m3あたりの電気使用量の削減に取り組み、ほぼ目標を達成しました。

(2)産業廃棄物排出量の削減
木材のリサイクル、リユースなどを推進しました。埼玉工場では1,000m3あたりの端材排出量を2005年度比で40.5%削減しました。

3.三井ホームにおける今後の環境活動について

「新築系産業廃棄物削減」「CO2排出量削減」「建物維持管理環境負荷軽減」の3部会で、以下の主な目標設定に基づき2007年度の環境活動を推進してまいります。

「新築系産業廃棄物削減」
新築現場における廃棄物総排出量を2004年度比で21%削減
最終処分量を2004年度比39%削減

「CO2排出量削減」
電機使用量の削減により、工場におけるCO2排出量を2003年度比6%、また輸送時のCO2排出量をエコドライブの推進により、2006年度比2%削減
引き続き次世代省エネルギー基準対応住宅の普及に取り組み、居住時のCO2排出量削減を推進

「建物維持管理環境負荷軽減」
10年目点検および耐久性維持のためのメンテナンス工事推進
部品管理点数の効率化

4.社会性への対応についての考え方と取組み

三井ホームグループは「安心できる住まい」と「働きやすい環境」の実現、「法令等遵守の徹底」を推進し、社会活動・地域コミュニケーション図ることにより、社会における信頼獲得に努力してまいります。

「安心できる住まい」
お客様の継続的な満足を第一義とし、その実現に向け高い品質に裏付けられた安全・安心な住まいを提供します。

「働きやすい環境」
お客様満足を実現する人材育成と、魅力ある組織や制度、風土づくりにより、働きやすい職場、働き甲斐のある会社を目指し、社員満足の向上を図ります。

「法令等遵守の徹底」
コンプライアンス委員会・リスクマネジメント委員会の設置などによりコンプライアンス体制を構築し、内部統制の実効性を高めます。また、企業活動および社員の行動規範を定めています。

【参考】三井ホームグループの「環境基本理念」

三井ホームグループは、地球環境への配慮、地域環境との調和、生活環境の向上を図ります。健康・快適な暮らしの提供と資源循環型社会に寄与するために、製品・サービス・企業活動において環境との共生を目指します。

「グループ環境方針」
三井ホームグループは、「環境基本理念」に基づき、次の方針に従い、行動いたします。
製品・サービス・企業活動において、人や地球環境への影響に配慮し、汚染の予防に努めます。
関連する環境法規制及び各社が同意する要求事項を遵守します。
環境目的・目標を定め、見直しを行い、環境マネジメントシステムの継続的改善に努めます。
環境教育・社内広報活動を行い、従業員一人ひとりが環境に配慮した行動を実践いたします。

この件に関するお問い合わせ先

総務・広報グループ:03-3346-4649

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