ニュースリリース

2006.09.21
「環境報告書 2006」発行
新築におけるCO2削減を推進

三井ホーム株式会社(本社:東京都新宿区、社長:中村良二)はこのたび、2005年度の環境に関する活動状況をまとめ「環境報告書 2006」を発行いたしました。
三井ホームは、持続可能な森として管理認証を受けている森林を構造材の調達先として、快適性と省エネルギー性を兼ね備え、長く住み継がれていく良質な社会資本となる住まいを環境に配慮した住まいの原点ととらえています。
2005年度から三井ホームにおいては環境委員会に「新築系産業廃棄物削減」「生産段階におけるCO2排出量削減」「建物維持管理環境負荷軽減」の3部会を設置し活動しています。今後も廃棄物量の削減、住まいの省エネルギー性の向上などを追求し、グループ全体で環境活動を推進してまいります。

1.報告書の内容

[1]対象期間:2005年4月~2006年3月
[2]2005年度の環境活動結果報告

三井ホームの環境配慮への主な取組み
新築系産業廃棄物削減
生産段階におけるCO2排出量削減
建物維持管理時の環境負荷・コスト軽減

三井ホームコンポーネントの環境配慮への主な取組み
電気使用量の削減
木材端材排出台数の削減など

日常業務における環境配慮
紙資源使用量の削減、エコカー導入など

2.2005年度の主な活動報告

三井ホームの主な取組み

[1]新築系産業廃棄物削減
新築現場からの廃棄物最終処分量は、13.7m³(45坪換算:リサイクル量を除く)で、2004年度比7.4%改善しました。また、新築系廃棄物全量におけるリサイクル量は72,263m³で昨年度比8.1%改善しました。
継続的に取り組んできている石膏ボードのプレカットを2005年度は全国の86%の拠点(2004年度は81%)に広げ、現場からの排出量削減を推進しました。
新築現場から発生する廃石膏ボードはリサイクルを進め、発生量の92%である約2万m³(2004年度は81%、約1万8千m³)をリサイクルしました。
一昨年度から一部開始していた廃プラスチックのリサイクルを進め、固形燃料化(RPF)の採用を含め全国拠点の71%で約9千m³をリサイクルしました。
2005年度下半期から、室内建具の梱包を簡易化しました。

[2]生産段階におけるCO2排出量削減
居住段階におけるCO2削減に引き続き取り組み、1990年度比9.4%削減(46.8坪換算:昨年度は8.7%削減)としました。
「次世代省エネルギー基準」(国土交通省が定める省エネルギー基準の最高基準)、断熱性能に優れた屋根構造断熱パネル「ダブルシールドパネル」の採用が拡大し、一棟あたりの省エネルギー効率が高まりました。

[3]建物維持管理時の環境負荷・コスト軽減
居住段階におけるCO2削減に引き続き取り組み、1990年度比9.4%削減(46.8坪換算:昨年度は8.7%削減)としました。
20年保証システムの10年目点検を2005年度に6,880棟実施し、2002年度からの累計は20,961棟となりました。2004年7月から導入した60年点検システム「キープウェル」と連動し、建物の長寿命化を推進しています。

三井ホームコンポーネントの主な取組み

三井ホームコンポーネントは2002年度から環境活動を開始しました。埼玉工場では2003年に取得したISO14001認証に基づき活動を推進しており、同工場の2005年度の主な活動実績は以下のとおりです。

[1]電気使用量の削減
工場内外の不要照明の消灯や生産稼働日の設定、エアコンの温度管理により、ランバー投入量(パネル生産量)1m³あたりの電気使用量を2002年度比で15.4%削減しました。

[2]木材端材排出台数の削減
木材のリサイクル、リユースなどを推進し、1,000m³あたりの端材排出コンテナ台数を2002年度比でほぼ半減させました。

日常業務における環境配慮

三井ホーム本社ではコピー用紙の削減に取り組み、2005年度は2002年度比で使用量を約31%削減しました。また、本社の事務用品において、グリーン購入製品の採用率は80%となりました。
2003年度から導入を開始したエコカー(ハイブリッドカー)の導入拠点を拡大しました。

3.今後の活動について

2005年度から新たな環境活動計画、目標を設定し、「新築系産業廃棄物削減」「生産段階CO2排出量削減」「建物維持管理環境負荷軽減」の3部会の目標設定に基づき活動しています。材料のプレカットなどの推進、省エネルギー性能の向上など生産から解体までのCO2排出量のさらなる削減、建物の維持管理に関する負荷軽減や点検システムの充実などによる環境負荷の軽減を追求してまいります。

【参考】三井ホームグループの「環境基本理念」
三井ホームグループは、地球環境への配慮、地域環境との調和、生活環境の向上を図ります。健康・快適な暮らしの提供と資源循環型社会に寄与するために、製品・サービス・企業活動において環境との共生を目指します。

「グループ環境方針」
三井ホームグループは、「環境基本理念」に基づき、次の方針に従い、行動いたします。

  • 製品・サービス・企業活動において、人や地球環境への影響に配慮し、汚染の予防に努めます。
  • 関連する環境法規制及び各社が同意する要求事項を遵守します。
  • 環境目的・目標を定め、見直しを行い、環境マネジメントシステムの継続的改善に努めます。
  • 環境教育・社内広報活動を行い、従業員一人ひとりが環境に配慮した行動を実践いたします。
この件に関するお問い合わせ先

総務・広報グループ:03-3346-4649

ニュースリリース