ニュースリリース

2004.03.24
炭を利用した換気システム
花粉除去や窒素酸化物の濃度低減

三井ホーム株式会社(本社:東京都新宿区、社長:中村良二)は、新たに炭を利用した戸建て用の換気システムを、4月1日から全国(沖縄および寒冷地を除く)で販売いたします。この換気システムは北海道立北方建築総合研究所、鹿児島大学農学部、松下電器産業株式会社と共同で開発したもので、炭の調湿・吸着作用により、給気の調整を行うのが大きな特徴です。
本換気システムでは、外気の取り込み口の集塵フィルターと床下に設置した炭チャンバー(>>写真)(炭を充填したコンクリートボックス)により、取り込んだ外気に含まれる花粉や細菌などを吸着し、湿度の調節や窒素酸化物の濃度を低減して、浄化された空気を室内に送り込みます。給気は床下から機械的に行い、排気は空気の流れを利用して、屋根や妻の排気口から自然に行われます。
概要は以下のとおりです。

1.炭・フィルター式の換気システム概要

換気の種類
第2種換気(給気は機械換気で行い、排気は排気口から自然に行う換気方式)

基本構造
外気を床下から機械的に取り込み、高性能集塵フィルターと炭チャンバーを通過させて床給気口から室内に送り込んで、空気の流れを利用し屋根から換気必要量を排気します。屋根には気密・断熱性能に優れた三井ホームの高性能の構造断熱パネル(ダブルシールドパネル)を搭載します。

適用範囲
店舗などの併用を含む3階建てまでの戸建て建物

2.システムの特徴

外気取り込み口の集塵フィルターで、直径10μm*1以上の花粉や微粒子、また、それらの微粒子に付着した細菌やウィルスを80%捕集します。フィルターにはカテキン*2を塗布してありますので、捕集したウィルスの活動をその場で抑制します。
集塵フィルター通過後、外気はファンによりコンクリートボックスに炭を充填した炭チャンバーに送り込まれ、炭の吸着作用により窒素酸化物の濃度が低減するとともに、炭の調湿機能を利用して、湿度の過不足が緩和されます。
また、外気に比べて季節による温度差が少ない床下の温度環境と、コンクリートの熱容量(暖まりにくく冷めにくい性質)を利用し、チャンバーを通過する間に外気の寒暖を緩和します。
炭チャンバーは約1坪の大きさで、メンテナンスは必要ありません。
季節により、屋外と室内の温度差を自動感知して自然換気も併用する省エネ型です。
運転音が静かで、床下設置型ですので、ほとんど装置の音は気になりません(建築学会推奨基準の主寝室レベル)。

  • *1 マイクロメートル(1μm=百万分の1m):10μmは十万分の1m
  • *2 タンニンの一種で、禄茶に含まれる渋みの成分です。抗酸化作用、抗菌作用、腸内細菌の改善、消臭作用、活性酸素消去作用などが確認されています。

3.設置価格

延床面積45坪の価格
456,750円(消費税込み)

  • ※価格はお客様のご希望プラン・地域・敷地条件等により異なる場合があります。

4.販売地域

沖縄および寒冷地を除く全国

炭を利用した換気システム概念図
この件に関するお問い合わせ先

報道各位からのお問合せは
広報グループ:03-3346-4649

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